アゲハ飼育日誌2019年第30稿:
関東地方は昨日(7月29日)やっと梅雨が明けました。平年より8日、昨年より30日遅い梅雨明け。
こうなると、「今年の夏は短い」と考える人が多いようですが、アゲハ愛好家にとっては梅雨も立派な夏。アゲハの飼育は真っ盛りです。
と言いつつ、前回に続き本稿も暗い話題から。すみません。
ウイルス性?
2019.7.24
アオスジアゲハの幼虫がまた変死。
これは 今年の日誌25稿 に載せた例と全く同じ死に方。調べてみたところ、このように死んで茶色い体液が染み出る現象は、ウイルス性の病気に見られるようです。
我が家では「だれかに潰された」とか、「ゴキブリに襲われた」とか、あり得ないことを言っていました。
それにしても、今年はアオスジアゲハが御難続きです。
追記(2021.7.27):
寄生が多く、原因不明の死亡も多いのは、アオスジアゲハの幼虫です。
様々な死亡例はこちらの記事でご覧ください。
順調に発育
2019.7.23~26
今季2匹目のクロアゲハは順調に育っています。定位置は小さい葉っぱ。
4齢幼虫。葉っぱはジャストサイズ?
翌日、脱皮して青虫になりました。5分超えの長尺ですので、適当に飛ばしながらご覧ください。
がんばりました。
個人的には、短い前脚を思いっきり伸ばして殻から抜くところと、葉っぱを使ってお面を落とすところが好きです。
2日後の朝。いまだ小さい葉っぱにいます。こんなにはみ出していて落ち着くのかと思っていたら、午後になって移動。
ビンに。冷たくて気持ちがいいのか。
やくざ顔
2019.7.25
前回の日誌 で紹介した、臭角出っ放しの青虫(ナミアゲハ終齢幼虫)はこうなっています。
臭角は乾燥の末取れてなくなり、頭部に黒い点が残りました。
頭部と眼状紋(フェイクの眼)の間に黒ずんだ線が入り、やくざな形相。葉っぱと合わせてみると、幽霊っぽく見えなくもありません。
青虫の幽霊。ちょっとだけ、こわい。
生け青虫
2019.7.27
これも”生け青虫”と言えるか。
見てのとおり、ナミアゲハ幼虫の食べ方は几帳面。
山椒の葉は柑橘類と違って、なかなか外で調達できないのですが、かみさんは知人宅の巨大な山椒からもらってきています。
我が家の鉢植えはだいぶ食われてしまい、自給率を上げるために当面使わないそうです。
あとがき
先日のヤドリバエといい、本稿に書いた変死といい、今年の我が家のアゲハたちは、例年になく死亡数が多くなっています。今年の飼育数が多いせいでしょう。
このところ卵や幼虫が見つからず、今いるのは幼虫が3匹、前蛹が2匹、蛹が4匹だけ。全部で30~40匹いた6月のピーク時に比べると、だいぶ減りました。
梅雨も明け、飛んでいる蝶も増えてきたようなので、そのうちまた増えるでしょう。
2019/7/30,2022/2/4
コメント
参考になりました。
飼っている幼虫が死んでしまうというがあったので気を付けます。
参考になってよかったです。特にアオスジアゲハの幼虫は弱いように感じます。