アゲハ飼育日誌2020年第21稿:
関東は昨日梅雨入り。羽化した蝶を放すかどうか、迷う日が続きます。
昨日は雨が降っていましたが、ナミアゲハを2頭放しました。
温かい雨でしたし、部屋の中で飛び回って、翅を傷付けるのもかわいそうなので。
産卵場所
2020.6.2
アゲハの産卵場所は新芽、若葉が理想的でしょう。そこなら孵化して卵の殻を食べた後、すぐ柔らかい葉っぱにありつけるからです。
と言っても、いつもそういう場所に産み付けるというわけにはいかないようで、硬い葉っぱや茎に産み付けられている卵があります。
かみさんはそういう卵を見かけると、かわいそうに思って持ち帰ってきます。
これもそうでした。
これは街路樹(クスノキ)の幹から出ていた新芽で、周りには葉っぱが全くなかったそうです。
もしこのままだったら、どうなったか。
孵化した幼虫はこの葉っぱを食べ尽くした後、大木の遥か上にある葉っぱに辿り着けたかどうか。
昨年いただいたコメントでは、虫かごに入れていたナミアゲハが、餌(ミカンの果肉)に産卵したと書いてありました。
食草と言えば食草? 食草の実。
交尾した雌蝶は、とにかく産まないとだめなんですね。
最初の蛹
2020.6.2
今季初の夏型羽化が近づいてきました。
蛹2匹が枯れ枝で見事に擬態しています。
グレー系と茶系。
同じナミアゲハですが、だいぶ大きさが違います。
これはおそらく 今年の日誌12稿 に載っている2匹です。となると、孵化したのは5月7日、前蛹になったのは5月24日、蛹になったのは5月26日。
それからちょうど1週間たっていますので、もういつ出てきてもおかしくありません。
今季最初の夏型羽化は間近です。
青虫誕生
2020.6.2
クロアゲハが青虫になるところを撮りました。
長いので途中からにしましたが、見飽きている人は飛ばしてください。
無事終了。
今のところクロアゲハはこれだけ。採取した時は確か2齢幼虫でしたので、寄生されていないか心配です。
おまけ
2020.6.3
前回に続いて、異種、番外。
最近この虫がよくベランダに来ます。
ゴマダラカミキリ。
広食性のため、都市部でもよく見かけるとのこと。
そう言われてみると、毎年一度は見ているような気がしますが、うちのベランダに来たのは初めて。
壁にとまっていたり、床をのしのし歩いていたり。
枝に乗せると、しばらく人間界を見物してから、
飛んでいきました。
飛ぶ前にさりげなく排便。(笑)
カブトムシやクワガタと同じく、甲虫はおじさんの郷愁を誘います。
2020/6/12
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