アゲハ飼育日誌2020年第27稿:
我が家のアゲハ飼育は今年で5年目を迎え、飼育ノウハウがだいぶ蓄積されてきました。
そのうち「豆知識」のほうにまとめたいと思っています。
養子村
2020.6.20
近所の友人から、ナミアゲハの幼虫を8匹託されました。放っておくと、義姉に殺されてしまうそうなので、時々うちで引き取っています。
このビン刺しは”養子村”と命名。
外で育った幼虫たちなので、寄生されていないか心配ですが、全部鳥の糞(2,3齢)なので、大丈夫ではないかと思っています。
おそらく同時期に蛹化、羽化するので、環境を整えておかなければなりません。
糸の再利用
2020.6.21
アゲハの若齢幼虫は脱皮が近くなると食べるのをやめ、葉っぱの上でじっとしています。そのような幼虫をうっかり落としてしまいました。同じ経験はありませんか?
そうなると幼虫をまた葉っぱに乗せても、足場(張り巡らした糸)にうまく掴まれなくて脱皮できません。それで最初は化粧用コットンに乗せたのですが、繊維が絡まってしまうので、これを使いました。
アオスジアゲハが蛹化する時に張り巡らした糸の幕。
こんなものまで取っておくのは、うちのかみさんくらいでしょう。
これに幼虫を乗せると、
だいぶ前に進んでしまいましたが、最後は葉っぱのへりに掴まって、何とか脱皮できました。
糸の再利用で救済。
しばらくして、脱け殻を目の前に置きましたが、食べませんでした。コットンの繊維が付いているので、違和感を覚えたのでしょう。
アゲハを飼育している方はこんな事態に備えて、蛹の脱け殻に付いている糸の膜を1枚取っておいたらどうでしょうか。”転ばぬ先の糸”になります。
追記:
化粧用コットンでも、水で湿らせれば(びちゃびちゃではない)大丈夫でした。
冷蔵卵
2020.6.21~22
冷蔵庫に保存していたクスノキの葉っぱに、アオスジアゲハの卵が付いていました。庫内の温度は2~5度。1週間くらい入っていたので、もうだめかと思っていたら、
ちゃんと孵化しました。
気づかずにまだ放置していたら、死んでいたでしょう。食草を冷蔵庫に保存する時は、くれぐれもご注意ください。
余聞
ベランダででかいゴキブリが2匹、スズメが残した餌を食べていました。うちのベランダにはよく、隣りからゴキブリが来ます。
隣りのおばあさん(一人暮らし)は認知症。ひと月ほど前うちに来て、「ベランダに若い男の人がいるから一緒に来てくれ」と言うので、かみさんが行ってみたら予想どおり誰もいませんでした。
その時ベランダには小さいゴキブリがたくさんいたそうで、それが大きくなってうちに来るのでしょう。
今年初めてでかいゴキブリを見たかみさんは、翌日新たなホウ酸団子を作りました。
名前のとおり、団子にする人が多いようですが、
このように、うちではボール紙に塗って乾かします。これなら狭い所にも置けますので。
「ゴキブリ団子」と呼ぶ人もいますが、ゴキブリを潰して丸めているようで気持ち悪くないですか?
ホウ酸団子は効果抜群。これを置くとゴキブリはパッタリ出なくなります。
2020/6/27,2022/2/11
コメント
ご報告です。サナギになった直後から黒っぽくなり、羽化してくれるかと心配しましたが、今日無事に立派なアゲハ蝶になりました。夕方羽化したので、明朝外へ放ちます。
とても感激してます。手のかかる子ほど可愛いですね(*^^*)ちょっと別れが寂しいです。
たむら船堀様には本当に感謝しております。また何かありましたらご相談させてください。
ありがとうございました。
おお、それはよかったですね! 確かに手がかかった子はかわいいですよね。
お役に立てて幸いです。相談は遠慮なくどうぞ。嬉しいご報告をありがとうございました。
アゲハ蝶の飼育初心者です。お礼を言いたくてコメントさせていただきました。
庭のキンカンの葉にアゲハ蝶の幼虫がいるのを見つけ、良かれと思って助けたつもりでした。
しかし脱皮準備中だったのです。そうとは知らずに葉から外してしまいました。
その後、何度も葉の上に乗せたのですが落ちてしまい・・・、
このままだと私のせいで死んでしまうかも(>_<)何とかしなければ!
と思い、調べに調べて、やっとこちらのブログに辿り着き、
書いてある通りに脱脂綿を下に敷いたら、翌日無事に脱皮することができました。
本当に助かりました。ありがとうございます。これからもこの子を大事に育てます。
そうでしたか。脱皮の準備中なんてわかりませんよね。お役に立ててよかったです。
ご丁寧にお礼のコメントありがとうございました。