アゲハ飼育日誌2020年第52稿:
この時期になっても、我が家ではアゲハの幼虫をまだ30匹ぐらい飼育しています。
夏場と違うのは、短日処理(照明時間の制限)があること。
短日処理の不安と疑問
2020.10.16
継続中の短日処理に伴う不安と疑問。
我が家の不安
今年はちゃんと短日処理をやっていますが、蛹を見ると不安になります。
こういう色なので。
緑色の蛹以外はすべてこのような色になっています。
前回の日誌 に載せた越冬蛹の色、オレンジ系の茶色とは違いますよね。
蛹に付箋(蛹化した日付)を付けるなんて、我が家のアゲハ飼育始まって以来初めて。
越冬に関する記事 を見てみたら、この時期は蛹化後ナミアゲハは17日、クロアゲハは20日、アオスジアゲハは18日で羽化しています。
なので、我が家では蛹になって3週間経っても羽化しなければ、越冬蛹になったと判断します。
これから続々蛹化。
去年の二の舞は困るので、1匹でも多く越冬してくれることを願っています。
冬の羽化ラッシュにならないことを。
素朴な疑問
短日処理は遮光が肝心と聞きました。
そこで疑問。街灯付近の木にいる個体はどうなるのか。
近所のクスノキ並木には、アオスジアゲハの幼虫がたくさんいると思いますが、夜間もずっと街灯の光を浴びています。
そこのアオスジアゲハは全部越冬しない、つまり羽化してしまうのか。
そもそも、”日長13時間30分以下”という通説は、人工的な光が全くないことを想定しているのか。
どうなんでしょうね。
ご存じの方は教えてください。
クリシギゾウムシ
2020.10.19
職場で産地直送の栗をもらってきました。
それを水に浸けていたら、このとおり、
1個の栗から虫が顔を出しました。
お馴染みヤドリバエの幼虫と似た色ですが、ちゃんと頭が識別できます。
調べてみたら、クリシギゾウムシ(別名栗虫)の幼虫でした。
スーパーで売っている栗は燻蒸処理(くんじょうしょり。薬剤を含んだ蒸気で害虫を殺す処理)が施されているので、こういうことはないようです。
信州ではこれを食べる地域もあるそうで、炒って食べると「栗風味のポップコーン味」とのこと。
成虫は 今年の日誌6稿 に載せたヤサイゾウムシのような甲虫ですが、顔がもっとゾウっぽい。
水に浸かって驚いて、外に出ようとしたのでしょう。
このあと、栗ごと落としてしまい、不遇の死。
申し訳ない。
「栗風味のポップコーン味」と聞くと美味しそうですが、食べませんでした。
連日産卵
2020.10.21
保護中の片翅ナミアゲハは元気です。
雲って寒い日はカーテンにとまってじっとしていますが、晴れた日は産卵日和。
卵を産みたくなると暴れだすので、
産卵用の鉢植えにとまらせます。
片側の脚がほとんどないので、うまく産めないことがしばしば。
がんばりましたが、おしりが届きません。
もうちょいでした。
それでもこのとおり、鉢植えは卵だらけ。
生きている証し。
かみさんに褒められながら、健気にがんばっています。
2020/10/24,2022/2/13
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