アゲハ飼育日誌2020年第59稿:
12月に入り、我が家のアゲハ飼育はほぼ終了しました。
寂しいような、すっきりしたような。
と言いつつ、本稿はまだ晩秋の話です。
ヤドリバエ考
2020.11.22
アゲハ愛好家にとっての悩みの種、寄生虫ヤドリバエ。
Hanaさんのツイートで新たな知識を得ました。
— たむら船堀@アゲハ館 (@fo180926) November 22, 2020
一口にヤドリバエと言っても、私が調べたところ20種類以上います。
動画のヤドリバエは葉っぱに産卵しているので、おそらくマダラヤドリバエでしょう。外見がよく似ているブランコヤドリバエは、直接幼虫の表皮に白い卵を産み付けます。
こちらの記事 の中程に両方とも出ているので、ご覧になってみてください。
葉っぱに付着した卵は濡らしたスポンジで擦れば、簡単に取れるようです。
食草を取ってきた時は、黒い卵に注意しないといけません。
Hanaさんの観察で、ヤドリバエは無作為に産卵するのではなく、アゲハの幼虫付近に産卵することがわかりました。
ということは、外で幼虫を見つけたら、周囲の葉っぱに黒い卵が付いていないか確かめて、付いていたらもう手遅れかもしれない、ということになりますね。
いつもながら、Hanaさんの労を惜しまぬ探求心には頭が下がります。
今回もありがとうございました。
糞ネックレス
2020.11.22~
かみさんがこれのネックレスが欲しいとか。
クロアゲハ終齢幼虫の糞。
蛹化が近いので、湿り気があります。
これは緑ですが、糞の色は食べた葉っぱによって変わります。
呟いてみたら、お二人の方から「レジンで固めてみたら」とのご提案をいただきました。
レジン⁉ ご存じですか?
レジンとは樹脂のこと。かみさんも私も初めて聞いた言葉。
100均でも売っている手軽な合成樹脂があるんですね。
もう糞はありませんが、いつか作る日が来るか。
糞ネックレス。
夏の脱け殻
2020.11.23
今年の夏は幼虫が5匹ぐらい(?)脱走して、行方不明になりました。
脱け殻があった場所はカーテン、プリンターの裏、ダンボールと壁の狭間。
今回新たに見つけた脱け殻があった場所は、冷蔵庫の脚カバーの裏。
掃除機をかけるのに外したところ、ありました。
よくこんな所で…。
突如現れた蝶の翅が、最初から折れていた理由がわかりました。( 今年の日誌32稿 )
そもそも、幼虫はどういう場所を求めてさまようのか。
外敵に見つかりにくい所?
少なくとも、羽化しやすい所ではないようです。
晩秋の喪失
2020.11.27~28
晩秋のアゲハ飼育はトラブル多発。
前回の日誌 に載せた発育不良のアオスジアゲハ2匹は死にました。
脱皮不全の蛹。
頭部に幼虫の面影を残したまま。
脱水状態の幼虫。
水だけで3日以上生きていましたが、最後は大量の水を吐いて臨終。
享日51日。
幼虫の最長寿。悲しい記録になりました。
やっぱり秋は寂しい季節ですね。
2020/12/2,2022/2/15
コメント