ヤドリバエに悩まされていますか? ヤドリバエの寄生を何とか防げないものかとお考えでしょうか。寄生を完全に防ぐことは困難ですが、減らすことはできます。
この記事ではそのための対策を書きます。ヤドリバエのことをよくご存じない方、こちらの記事も併せてご覧ください。
この記事をご覧になれば、ヤドリバエの寄生を減らせるでしょう。宿主からうじ虫を除去することもできるかもしれません。
ヤドリバエ対策
当サイトはアゲハチョウ専門サイトなので、宿主はすべてアゲハの幼虫になっていますが、他の宿主でもやることは同じです。
基本は室内飼育
ヤドリバエからアゲハを守る基本は室内で育てることです。
ヤドリバエをあまく見てはいけません。外にいるアゲハの終齢幼虫はほとんど寄生されています。幼虫はできるだけ小さいうちに採取しましょう。
低層階のベランダも危険です。やむを得ず屋外で育てる場合は、木をネットで覆うといいでしょう。

これは自家製のネット。( 飼育日誌1910 )

私が作った。
室内で育てていれば安心でしょうか。それだけでは安心できません。
食草から卵を除去
アゲハの餌にも注意が必要です。
マダラヤドリバエは幼虫の周りの葉っぱに産卵。アゲハがその葉っぱを食べると、そこに付いていた卵がアゲハの体内で孵化します。
なので、外で調達した餌、特にアゲハがいた木の葉っぱはよく見て、ヤドリバエの卵を除去しなければなりません。
卵は水で流すだけでは取れません。スポンジなどでこすって落とす必要があります。
こちらの記事 を参考になさってください。
表皮から卵を除去
ブランコヤドリバエは幼虫の表皮に産卵します。
産みつけられた卵は目視でわかります。こちらの記事をご覧ください。
卵は表皮にくい込んでいるので、除去する時は幼虫が傷つきますが、仕方ありません。傷口に水絆創膏を塗ってあげれば、体液の漏れを抑えることができます。
卵がすでに孵化していたら、手後れ。寄生されました。
それでも、まだ打つ手はあります。
蛹からうじ虫除去
ヤドリバエに寄生されたアゲハが蛹になると、1~2日後に黒い影が現れることがあります。
こんな感じで。

黒い影の所にうじ虫がいます。
早い段階で、つまりうじ虫がまだ小さいうちに気がつけば、助けられるかもしれません。
こんな方法で。
うじ虫摘出手術。放っておけば死ぬだけなので、ダメもとでやってみるということですね。
うちでもやりました。かみさんは待ち針で穴を開けてから、セリアの極細ピンセットで摘出。
こちらの記事をご覧ください。
ヤドリバエ対策【まとめ】
以上、ヤドリバエ対策を幾つか挙げました。
で、どこまでやるか。
例えば、外で取ってきた葉っぱは丁寧に洗いますか? そうしている人もいますが、我が家では水で流す程度。寄生は自然の摂理と思って諦めています。
では、アゲハの蛹に黒い影が見えてきたら、どうしますか?

ダメもとでうじ虫取りますか?
この記事がお役に立てば幸いです。
アゲハチョウに関する総括的な情報は、こちらの記事でご覧ください。
2021/4/15,2025/2/26
コメント
蛹になりました! 寄生されている様子はありません
それはよかったですね。
ところで、あいさんて、イラストレーターのあいさんでしょうか?