アゲハチョウを虫かごで飼おうと思っていますか?
その際、どんなことを注意したらいいのかと思われているかもしれません。
この記事では、これまでの飼育経験に基づき、アゲハチョウを虫かごで飼う時の注意点を挙げています。
どうぞ参考になさってください。
アゲハチョウを虫かごで飼う時の注意点
この記事に出てくる虫かごは、いわゆる飼育ケース。通気性があるプラスチック製のケースですが、どんなタイプでも、ここで述べる注意点は同じように当てはまります。
成虫は入れない
羽化不全体でもなければ、成虫を飼うことはあまりないと思いますが、悪天候などで一時保護することがあるかもしれません。
成虫を虫かごに入れると、バタバタ暴れて翅がボロボロになること必至です。
なので、成虫は飼育ネットに入れるか、部屋で放し飼いにするといいでしょう。
詳しくはこちらの記事の「飼育環境」をご覧ください。
こまめに掃除する
形を見ればわかるとおり、アゲハチョウの幼虫は摂食、消化、排泄に特化した生き物。ひたすら葉っぱを食べて糞をします。
ということで、数が多ければなおのこと、虫かごの中には糞がどんどんたまります。
放置しておくと病気の原因になりかねないので、こまめに掃除しましょう。
糞が散らばっていると自分で片付けます。

ぜんぜん片付いてないじゃん。
いやいや、これはおそらく天敵に居場所を知られないようにするための防衛本能。
すみません。余計なことでした。(^^;)
通気性をよくする
病気の原因となる高温多湿状態を避けるため、通気性をよくしましょう。
ラップをかけてプチプチ穴を開けて… という説明を時々見かけますが、それでは中が蒸れてしまいます。
ほとんどの場合、虫かごのふたは格子状になっているので、そのままで問題ありません。
虫かごは蒸し暑い場所を避け、風通しのいい場所に置くようお勧めします。

そうそう。
蛹化時は占有させる
ワンダリング(蛹になる場所を探してさまようこと)を始めた幼虫は、単独で虫かごに入れるようお勧めします。
蛹化時の一連の行動が、他の幼虫に邪魔されないようにするためです。
その虫かごには、

このように糸掛け用の枝や割り箸を入れてあげましょう。
それでも、壁やふたで蛹化する幼虫が少なくありません。


こうなっても羽化に支障はありませんが、次のワンダリング幼虫が控えているのであれば、別の場所に移しましょう。トラブル回避のためです。
前蛹や蛹の移動に関しては、こちらの記事をご覧ください。

枝や割り箸に糸掛けしたのであれば、枝や割り箸ごと好きな場所に移せます。
アゲハチョウの餌・飼い方
以上、アゲハチョウを虫かごで飼う時の注意点について書きました。
お役に立てば幸いです。
アゲハチョウの餌や飼い方に関しては、こちらの記事をご覧ください。
2022/4/21
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