アゲハチョウの卵が孵化するまでの様子はどんな感じでしょうか。
孵化しない卵もあります。それはどのように見分けたらいいのでしょうか。
この記事をご覧になればわかります。
どうぞ参考になさってください。
産卵場所や時期、卵の色や大きさに関しては、こちらの記事をご覧ください。
アゲハチョウの卵が孵化するまで
アゲハチョウの卵は産卵後、概ね3~5日で孵化します。
卵は時間の経過と共に色がくすんできて、中の幼虫が見えてきます。
孵化目前になると…
幼虫の口の動きまでわかりますね。
これは幼虫が出てくるところ。10倍速。

かわいっ!
正常な孵化はこんな感じです。
孵化しない卵の見分け方
孵化しない卵として、ここでは無精卵と寄生された卵の特徴を挙げます。
無精卵の特徴
アゲハチョウの雌は他のほとんどの生物と同様に、交尾していなくても産卵します。
無精卵は産卵後間もないと、有精卵と区別がつきません。しばらく経つと変化が生じます。
これはうちで保護していた蝶の無精卵。

このとおり、最初は有精卵と見分けがつきません。
カーテンに産んでいました。

どこにでも産むんやなぁ。
これが10日ぐらい経って、

こうなりました。
くすんだオレンジ色に変色し、歪にへこんでいます。
これが無精卵の特徴。見るからに、だめそうですね。
この件がわかった経緯に関しては、こちらの記事をご覧ください。
寄生された卵の特徴
寄生された卵はどんな感じでしょうか。
色はモノトーン色です。
例えば、

これはおそらくタマゴコバチの蛹がひしめく卵。
時間が経つとこうなります。

見づらくてすみません。

これは穴が開いていますので、おそらく寄生虫が出ていった後でしょう。
寄生虫タマゴコバチに関しては、こちらの記事をご覧ください。
卵の特徴まとめ
ということで、アゲハチョウの卵の特徴をまとめるとこうなります。
無精卵: 黄色から徐々にくすんだオレンジ色に変わり、歪にへこむ。
寄生された卵: 黄色からモノトーン色に変わる。
無精卵の特徴が現れるまでには、産卵後10日程度かかります。
孵化しない卵はすべて無精卵か寄生された卵、というわけではありません。
一緒に産みつけられた卵の一部だけが、寄生されているわけではないのに孵化しない、ということが時々生じます。
あとがき
以上、アゲハチョウの卵が孵化するまでの様子と、孵化しない卵の見分け方について書きました。
お役に立てば幸いです。
アゲハチョウの幼虫に関する詳しい情報は、こちらの記事でご覧ください。
2022/4/24
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