ナミアゲハとクロアゲハの違い。成虫は一目瞭然で見分けられますが、幼虫、前蛹、蛹はどうですか?
それぞれ単独で見ると、違いがわかりにくいかもしれません。両方並べてみれば、すぐにわかります。
うちで育てたナミアゲハとクロアゲハの1~5齢幼虫、前蛹、蛹の画像を並べてみますので、見比べてみてください。両者の違い、特徴を解説します。
この記事をご覧になれば、ナミアゲハとクロアゲハの幼虫、前蛹、蛹の違いがよくわかります。
- ナミアゲハとクロアゲハ1~5齢幼虫の違い
- ナミアゲハとクロアゲハ幼虫のツノの色
- ナミアゲハとクロアゲハ幼虫の食べ物
- ナミアゲハとクロアゲハ前蛹、蛹の違い
ナミアゲハとクロアゲハ【幼虫の違い】
ナミアゲハの幼虫とクロアゲハの幼虫を齢数ごとに並べます。
【1齢幼虫】クロアゲハには2本の突起


クロアゲハには頭部と尾部に2本ずつ突起があります。
孵化直後の色はクロアゲハが白っぽく、ナミアゲハは黄土色。どちらも徐々に色が濃くなります。
【2齢幼虫】ナミアゲハは鳥の糞化


1齢幼虫と同様、クロアゲハには上下に2本ずつ突起があります。
ナミアゲハは中央の白い模様が目立つようになります。

いわゆる鳥の糞。
【3齢幼虫】ナミアゲハには黄色いポチポチ


クロアゲハは上下2本の突起が目立たなくなり、全体的にテカってきます。
ナミアゲハは黄色いポチポチが目立つようになります。
【4齢幼虫】クロアゲハはお尻も白い


クロアゲハはテカっていて、背面に2か所白い模様があります。
ナミアゲハのおしりのほうの白い模様は側面だけ。背面にはありません。
【5齢幼虫】クロアゲハは顔が蛇っぽい


ナミアゲハはずんどう。クロアゲハは胸部が太く、正面から見ると蛇っぽく見えます。

こんな感じ。

確かに。

左: ナミアゲハ 右: クロアゲハ
横から見ると模様がだいぶ違いますね。
クロアゲハのほうが色が濃く、触るとぷにぷに。ナミアゲハはカサカサ。

ツノの色はオレンジとピンク
ツノ(臭角)の色はぜんぜん違います。


ナミアゲハはオレンジ色、クロアゲハは濃いピンク。

いい写真がなくてすみません。
食べ物は同じミカン科植物
食べ物はナミアゲハもクロアゲハも同じミカン科植物です。
詳しくはこちらの記事でご覧ください。
以上、1~5齢幼虫の違いでした。前蛹と蛹の違いも見てみましょう。
ナミアゲハとクロアゲハ【前蛹・蛹の違い】
前蛹と蛹の違いはすぐわかります。
【前蛹】クロアゲハは腹部全体が白い




ナミアゲハは腹脚だった所の斑点が残っています。
クロアゲハは腹脚の辺りが全体的に白くなります。
【蛹】クロアゲハはバルタン星人




クロアゲハは頭部の突起が目立ちます。


バルタン星人ぽいね。
クロアゲハはナミアゲハよりひと回り大きいです。
色や模様は蛹化する環境によって変わるので、判断材料にはなりません。
ナミアゲハとクロアゲハの違い【まとめ】
以上、ナミアゲハとクロアゲハの幼虫、前蛹、蛹の違いについて書きました。
ポイントは以下のとおりです。
クロアゲハの幼虫に関する総括的な情報は、こちらの記事でご覧ください。
2022/6/4,2024/11/14
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