アゲハチョウの成虫には春型と夏型があります。何をもって春型、夏型と区別しているのか。春型の成虫と夏型の成虫はどこで見分けられるのか。春の様子と夏の様子はどう違うのか。ご存じですか?
我が家では毎年アゲハチョウを育てていますが、羽化した蝶を観察して、いろいろ調べて、春型と夏型を見分けられるようになりました。この記事で春型と夏型の定義、見分け方を説明しますので、参考になさってください。
難しい話ではありません。この記事をご覧になれば、簡単に春型と夏型を見分けられるようになるでしょう。
アゲハチョウの春型夏型
春型と夏型の定義
アゲハチョウの成虫は羽化した季節によって、春型と夏型に区別されます。
春型と夏型の一般的な定義は以下のとおり。
春型: 越冬蛹から羽化した成虫
夏型: 春型から産まれた世代以降の成虫
アゲハチョウの産卵期間は概ね4月から10月まで。その間3~5回世代交代します。
夏型のうち、秋に羽化した成虫を秋型と呼ぶ人もいます。
春型と夏型の見分け方
春型の成虫と夏型の成虫はどこで見分けたらいいのか。
大きさと翅の色合いの違いで見分けられます。
春型は小さく夏型は大きい
ナミアゲハの場合、前翅長(前翅の付け根から先端までの長さ)が春型は30~50mm、夏型は40~60mm程度。
総じて夏型は春型よりひと回り大きくなります。
個体差もあり、中には大きい春型もいれば、小さい夏型もいます。
成虫の大きさは、幼虫時に食べた葉っぱの量で決まります。
春型の幼虫時代は、柔らかい葉っぱが乏しい秋なのに対し、夏型の幼虫時代は、柔らかい葉っぱが豊富な春から夏。春型より夏型のほうがたくさん食べて蛹化するので、その分成虫も大きくなるわけですね。
春型は翅の黒い部分が少なく夏型は多い
これはナミアゲハ限定になります。
こんな感じです。
春の様子(春型♂)
夏の様子(夏型♂)
こうやって並べてみると、違いがよくわかりますね。
翅の黒と白の比率はパッと見、春型が5:5、夏型が6:4といったところか。
アゲハチョウの春型夏型【まとめ】
以上、アゲハチョウの春型と夏型の定義、春の様子と夏の様子の違いについて書きました。お役に立てば幸いです。
アゲハチョウに関する疑問があれば、FAQを覗いてみてください。大方の答えは得られると思います。
アゲハチョウに関する総括的な情報は、こちらの記事でご覧ください。
2021/4/22,2024/6/18
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