アゲハチョウの飼育ノウハウはFAQにまとめてあります。

【発見】アゲハチョウ幼虫自由研究 餌の食べ方 おもしろい習性

アゲハチョウの幼虫は種類によって外見だけでなく、性格や行動様式も異なります。

自由研究にはうってつけの題材と言えるでしょう。

我が家で観察しているうちに、いろいろなおもしろい習性があることに気づきました。

この記事をご覧になれば、アゲハチョウ幼虫の成長過程、その間に見られる興味深い生態、習性を知ることができます。

どうぞ参考になさってください。

 

アゲハチョウ幼虫自由研究

まずは、アゲハチョウ幼虫の成長過程、そのあと餌の食べ方やおもしろい習性について書きます。

幼虫の成長過程

孵化

アゲハチョウの卵は産卵後、概ね5日前後で孵化します。

こんな感じで。

ナミアゲハの孵化。10倍速。

このあとしばらく休んで、卵の殻を食べます。

産まれて初めての食事。

おいしいのかなぁ。

 

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1齢幼虫~前蛹

アゲハチョウの幼虫は脱皮を繰り返し、前蛹(蛹の前段階)になります。

ナミアゲハ幼虫の各形体は以下のとおり。

 

1齢幼虫 2~5mm

最初の動画のとおり、孵化直後は黄土色で、徐々に濃い茶色に変わります。

 

2齢幼虫 5~10mm

中央に白い模様が入り、鳥の糞に擬態します。

 

3齢幼虫 10~20mm

 

4齢幼虫 20~30mm

 

5齢幼虫 25~40mm

青虫。通常は終齢幼虫。

ごく稀にもう1回脱皮して、6齢幼虫になる個体がいます。

 

前蛹

こうなってから1~2日で脱皮、蛹になります。

蛹化に関しては後述します。

 

 

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餌の食べ方

餌の食べ方は種類によって異なります。

クロアゲハは几帳面

クロアゲハは柑橘類の葉っぱをこんなふうに食べます。

まず、主脈(葉っぱ中央の太い葉脈)の片側だけを付け根のほうから食べます。

そのあと、残った片側を同じように食べます。

几帳面。

最後に残った主脈はこうします。

結構時間がかかるので、早送り。

なんでここまで苦労して主脈を切り落とすのか。

おそらく、食痕を残さないため、つまり天敵に居場所を突き止められないようにするためでしょう。

 

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ナミアゲハは芸術的

ナミアゲハも基本的に同じ食べ方をしますが、主脈は切り落としません。

面倒臭いことはしないたちか。(笑)

山椒の葉っぱはこのように手前から1枚ずつ平らげていきます。

そのため、枝ぶりがこんな芸術的な形に。

我が家ではこれを“生け青虫”と呼んでいます。

 

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アオスジアゲハは早食い

アオスジアゲハはやみくもに早食い。

前者のような几帳面な食べ方はしません。

速い‼

クスノキの葉っぱは柔らかいためか、主脈も一緒に一気食い。

他の幼虫と比べると食べるスピードがやたら速く、早送りの動画を観ているようです。

それでも用心深く、すごい勢いで食べていても、周りで物音がしただけで食べるのをやめます。しばらくそのまま動きません。

臆病者。

食べ残した葉っぱはこうします。

葉っぱの付け根まで戻り、食べ残した葉っぱを切り落とします。

あとで食べればいいのに。

もったいない。

なんでこうするのか。

これもおそらく食痕を残さないため。防衛策でしょう。

 

 

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おもしろい習性

餌の食べ方以外にも、おもしろい習性がいろいろあります。

餌場とホームは別

基本的に餌場とホーム(摂食時以外の居場所)は別にします。

つまり、自分のホームにする葉っぱを決めていて、空腹になるとそこから出掛けていって餌を食べ、食べ終わるとホームに戻ってくるということ。

ホームに戻ってくると、葉っぱ全体を一度巡回します。留守中に異変が起きていないかどうか、確認しているのかもしれません。

用心深いね。

それから定位置に鎮座。

ホームにしている葉っぱの中なら、どこでもいいわけではありません。

ホームで休憩中。

このように食痕から離れた所で落ち着くのも、おそらく防衛本能でしょう。

 

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大きくなるとホームを独占

体が小さいうちは、

このようにホームを共有していますが、大きくなってくると独占したがります。

ホームに侵入者が入ってくると、こうなります。

すごい剣幕ですね。

でも、こういうこともあります。

仲良く同居? それとも追い出せなかったのか。

でも、これは一時的です。

 

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糞は自分から遠ざける

当然ながら、ホームにしている葉っぱではよく糞をします。

糞が下に落ちればいいのですが、葉っぱに乗ったままだと、

吹っ飛ばします。

手際じゃなくて”口際”がいい。

これはホームに限ってのことではありません。

食べている途中で気づきました。

近くに糞がたくさんたまっていると、わざわざ降りてきて片づけることも。

これはナガサキアゲハの4齢幼虫。

かみさんが意地悪をして糞を寄せています。

このような行動も、おそらく居場所を突き止められないようにするためでしょう。

 

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脱皮のあと脱け殻を食べる

脱皮した後は自分の脱け殻を食べます。

これはクロアゲハ4齢幼虫の脱皮。

最後、口から何か出したように見えますが、それは頭部の抜け殻です。

このあと、戻ってきて脱け殻を食べます。

無駄を出さないクリーンなエコロジー。よくできていますね。

栄養補給と共に、これもおそらく居場所を知られないようにするためでしょう。

 

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蛹化~羽化

前蛹が脱皮して蛹になり、羽化する様子も載せておきます。

蛹化

前蛹の脱皮。

途中からですが、こんな感じです。

前蛹の脱皮は概ね7分前後かかります。

疲れそう。

羽化

ナミアゲハ、キアゲハは概ね7~10日、クロアゲハなどの大型種は10~14日で羽化します。

これはクロアゲハの羽化。

気持ちええやろなぁ。

成虫の餌やりや飼育環境に関しては、こちらの記事をご覧ください。

【簡単】アゲハチョウ成虫の餌やり 代用餌の準備とやり方
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幼虫の飼育方法

幼虫の飼育は難しくありません。

食草(餌になる植物)や飼育方法に関しては、こちらの記事をご覧ください。

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あとがき

以上、アゲハチョウ幼虫の成長過程、我が家で発見したおもしろい習性について書きました。

自由研究のお役に立てば幸いです。

ちっぽけな虫でも、観察しているといろいろな発見があっておもしろいですね。

興味は尽きないというほどではありませんが、昆虫学者の喜びが少しわかったような気がします。

ほんまか。

 

2018/2/24,2021/10/10

コメント

  1. あるさん より:

    小学校1年の息子がナミアゲハの幼虫を捕まえて来て、飼育中です。
    いつ蛹になるかなぁと様子を見ていたら、枝を行ったり来たり、逆さになったりし始め、何だろうと調べてこのブログに。分かりやすく、何より面白く、笑いながら読んでいて、ふと我が家の幼虫を見たら体に糸を付けようとしていて感動!挿入してあった動画を感激しながら見ていた最中だったので、同じ状況にまた感動。思わず、コメントをしています。うちの子は、糸を何度も何度も行き来してどんどん強くなっているようで、応援しながらのコメント書きです。幼虫の綺麗さと可愛い動きにメロメロです。情報をありがとうございました。ちなみに、糞吹っ飛ばし画像に爆笑しました。

    • それはグッドタイミングでしたね。アゲハチョウの飼育はお子さんの情操教育にうってつけでしょう。
      笑いと感動をお届けできてよかったです。糞飛ばしは こちらの記事 にも幾つかありますので、ご覧になってみてください。
      励みとなるコメント、ありがとうございました。

  2. まり子 より:

    コメントを書かせていただいている間に羽化してました!
    こちらは東海ですが、今は風が強いです。台風でも早くケースから出して放したほうが良いでしょうか?

    • たむら船堀たむら船堀 より:

      羽化しても翅が乾くまで、少なくても3時間程度は飛べません。自分から飛ぶまで待ったほうがいいのですが、台風の最中に放すのはかわいそうですよね。私なら台風が通り過ぎてから放します。

  3. まり子 より:

    いつもありがとうございます。

    アゲハの幼虫のためにレモンの葉を採集した時に、葉にくっ付いていた幼虫をそのまま飼育していました。初めは、他のナミアゲハの幼虫と変わりなかったのですが、だんだん身体の表面に光沢が出てきて、模様や形が一匹だけ野生的になってきました。他の五令より大柄ですし。自然の中で孵化した子なので個性的に育ったと思っていましたが、こちらのナガサキアゲハの幼虫の画像を見たらそっくりです。ナミアゲハの幼虫は飼育ケースで孵ったせいか、一度もツノを出したことがありません。その異質な幼虫はすぐに威嚇していましたが、私を覚えてくれたのか葉っぱで触っても怒らなくなりました。

    蛹が一つ、頭のほうから黒くなってきました。台風が過ぎたあとに羽化となりそうで、ほっとしてます。

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