アゲハチョウの成虫を飼っていますか? あるいは一時保護していますか?
であれば、餌はどうすればいいのかと思われているかもしれません。
この記事で述べているのは成虫の餌です。
幼虫の餌に関してはこちらの記事をご覧ください。

この記事は以下の質問に答えます。
- アゲハチョウの餌は何?
- 餌の濃度はどれくらい?
- 屋内で生花は餌になる?
どうぞ参考になさってください。
アゲハチョウの餌
ここで述べることはアゲハチョウの種類を問いません。
広く使われている餌は3種類
どんな餌が一般的なのか。
ツイッターでアンケートを取りました。
回答は4つしか設定できないため、選択肢は代表例3つとその他。
ポカリスエットが断トツとは意外でした。
「その他」の内訳は概ね以下のとおり。
いろいろありますね。
果汁も吸います。
スイカはよく吸いました。
アゲハチョウの研究をしているJT生命誌研究館のサイトに、こんな記述がありました。
成虫用の餌には、市販のポカリスエットを与えています。きちんと比較したわけではないのですが、ポカリスエットを与えた成虫が最も元気に活動してくれるように感じています。
ということで、多くの人が使っているポカリスエットはいいようですね。
我が家では自然由来のものがいいと思って、純粋の蜂蜜を与えています。
砂糖水にするなら黒砂糖など、ミネラルを含む精製されていない砂糖を使ったほうがいいでしょう。
濃度は餌の種類によってまちまち
餌の濃度は大切です。
蝶は口吻(こうふん)と呼ばれるストロー状の細い器官で蜜を吸うため、粘り気が強すぎると吸い込めません。
餌の濃度に関してもアンケートを取りました。
これも選択肢が限られるため、無理矢理まとめました。
「砂糖水・蜂蜜10倍程度」が多いのは意外。我が家では 今年の飼育日誌5稿 に書いたとおり、10倍では濃すぎると思って、もっと薄くしています。
足立区生物園のQAにはこう書いてありました。
餌は、蜂蜜を10%(又はスポーツドリンクを2倍)にうすめたものをスポンジやティッシュに含ませて与えます。

10倍。ふーん。
スポーツドリンクは2倍ということですが、アンケートの回答は原液と希釈で拮抗。
まぁ、どっちでもいいんでしょうね。
屋内で生花は餌にならない?
自然界なら、アゲハチョウの餌は花蜜です。
であれば、屋内でも生花から蜜を吸わせればいいと思われるかもしれませんが、おそらくうまくいきません。
我が家で試したことがありました。
このとおり、花にとまっても蜜は吸いません。
紫外線が十分届かない室内では、ネクターガイド(蜜のありかを示す標識)が見えないので、蜜を認識できないのでしょう。
あとがき
以上、アゲハチョウの餌について書きました。
お役に立てば幸いです。
餌のやり方に関してはこちらの記事をご覧ください。
2022/4/22
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