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アゲハチョウ 蛹になるまでの期間 注意を要する3つのポイント

アゲハの飼育をしていて、一番気を遣うのは幼虫が蛹になるまでの期間ではないでしょうか。

その間には、注意を要する3つのポイントがあります。

この記事では、その点について丁寧に解説します。

どうぞ参考になさってください

この記事に出てくるアゲハチョウはナミアゲハですが、蛹化時の基本的な行動はどのアゲハでも同じです。

 

アゲハが蛹になるまでの期間

アゲハの幼虫が蛹になるまでの期間に注意すべき3つのポイントは、以下のとおりです。

ワンダリング

まず、アゲハの幼虫は蛹化する前、適切な場所を求めてさまよい始めます

この行動をワンダリングと言います。

ワンダリングには前兆があります。

幼虫は蛹になる時が近づくと葉っぱを食べなくなり、おしりを下に向けて動かなくなります

その時は眼状紋(フェイクの眼)の辺りがしぼみ、糞の形状に変化が見られます。糞の形状に関しては こちらの記事 の後半をご覧ください。

その後、おしりを横に出して水様便をします。

その辺の行動に関しては、こちらの記事をご覧ください。

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前蛹になる時の糸掛け

2つ目のポイントは前蛹になる時の糸掛けです。

ここではトラブルがない限り、何もする必要はありません

ワンダリングが終わった、つまり蛹化の場所が決まった幼虫は、しばらくすると頭部の接触面に糸を張り巡らします。

その後180度回って下を向き、お尻を固定する所に大量の糸を吐きます。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、

これはお尻を固定する部分に糸を吐いているところです。

このあと180度回って、元どおり上を向きます。

糸を張り巡らした後の幼虫。

すでにだいぶ縮んでいますが、

このように、さらに体を縮めていきます。

 

こうなりました。

我が家ではこれを”タルカス”と呼んでいます。

エマーソン・レイク&パーマー。

年代がわかりますね。

このあとしばらくすると、幼虫は帯糸(胸部を固定する輪っか)を作り、そこに頭をくぐらせます。

全行程は10分以上かかりますので、動画は最後の3分だけにしました。

帯糸は風雨にさらされても切れないようにするため、何重にも糸を束ねますので、釣糸のように頑丈です。

 

糸掛け完了直後。

滅多にないことですが、前蛹が帯糸から外れたり、おしりの固定が外れたりして、宙ぶらりんになってしまうことがあります。

そういう場合の救済方法に関しては、こちらの記事をご覧ください。

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蛹になる時の脱皮

3つ目のポイントは蛹になる時の脱皮です。

ここでもトラブルがない限り、何もする必要はありません

幼虫は糸掛けが済むと前蛹になります。

7時19分 前蛹

我が家では可能な場合、前蛹を観察しやすい場所に移します。今回は羽化用に準備したエッグスタンドに移しました。

 

22時48分 1匹目の脱皮

 

23時3分 2匹目の脱皮

 

蛹化完了

 

翌朝。別の1匹と共に、いい具合の枯れた色になっていました。

 

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あとがき

以上、アゲハの幼虫が蛹になるまでの期間に注意すべき、3つのポイントについて書きました。

アゲハにとって蛹化は大事な工程です。生涯で一番難しく、最も重要な工程と言えるかもしれません。

前蛹がしっかり固定されていないと、蛹になる時の脱皮に失敗し、羽化できなくなるかもしれないからです。

実際に我が家では、蛹になる脱皮の最中に帯糸が上にずれてしまったり、おしりの固定が外れてしまったりした個体がいました。

いずれも蛹ポケットで無事に羽化しましたが、自然界だったら羽化不全になるか、死んでいたかもしれません。

自然界でアゲハが羽化する確率は1~2%。

いろいろなハードルがあります。

 

2018/8/31,2021/5/21

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