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【解説】アゲハチョウ幼虫の下痢はガットパージ ワンダリングの前兆

アゲハチョウの幼虫下痢をしましたか? なんで? 病気なの? どうしたらいいの? と思われているかもしれません。ご安心ください。幼虫の下痢は蛹化の前兆。正常な行動です。病気ではありません。

この記事ではアゲハチョウ幼虫の下痢について詳しく書きます。この記事をご覧になれば、幼虫が下痢をする理由、下痢の前兆、下痢をした後の対応の仕方がわかります。

アゲハチョウ幼虫の下痢

下痢は余分な体液の排泄

アゲハチョウ幼虫の下痢って、こんな感じですよね。

これは正常な行動。幼虫は蛹になる時が近くなると余分な体液を排泄します。この排泄をガットパージと言います。

要するに、下痢は蛹化の準備なんですね。

ガットパージが近くなると、幼虫の胸部に変化が現れます。詳細は こちらの記事 でご覧ください。

幼虫最後の排泄。いわゆる下痢

クロアゲハの幼虫はガットパージに適した場所(垂直に近い角度でおしりを横に出せる場所)がないと、さまよい始めることがあります

ご注意ください。

下痢の後はさまよい始める

幼虫は下痢が終わると、俄然動きが速くなり、蛹になるのに適した場所を探し始めます。この行動をワンダリングと言います。

放っておくと行方不明になりかねませんので、どこかに閉じ込めなければなりません。我が家ではアクリルケースかダンボール箱か虫かごに閉じ込めます。

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アクリルケースとダンボール箱は不織布で覆います。

いずれの場合も、枝を入れたり、壁に割り箸やネットを貼ったりして、幼虫が糸掛けをしやすいような環境を整えておく必要があります。

蛹がいるケースには幼虫を入れないようお勧めします。蛹の上で蛹化したら大変なことになるからです。こちらの記事 をご覧ください。

屋外で飼育しているのであれば、ネットで木を覆うといいでしょう。今はやっていませんが、我が家では以前こうしていました。

100円ショップで買ってきた防虫ネット2枚をつなぎ合わせて、裾にループを作ってひもを通したネット。山椒の周りに支柱を立てて、それをかぶせています。

がんばりました。

蛹になる場所がなかなか決まらないと、ワンダリングは長時間に及びます。

あとがき

以上、アゲハチョウ幼虫の下痢の意味や下痢の後の対応について書きました。

下痢は蛹化の準備下痢の後の対応は隔離です。

当サイトではガットパージの排泄物を「水様便」、あるいは「液状便」と称していますが、検索キーワードは「下痢」になっているため、この記事では「下痢」にしました。

アゲハチョウの幼虫に関する総括的な情報は、こちらの記事でご覧ください。

2021/4/25,2023/2/23

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