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ナミアゲハ終齢幼虫の模様や色の個体差【病気ではない】

模様や色がほかの幼虫と全然違うナミアゲハの終齢幼虫がいますか? これは病気ではないかと思っていますか? Yahoo!知恵袋で、そう思っている人の質問を時々見ます。

安心してください。病気ではありません。それは単なる個体差です。

我が家では毎年アゲハチョウの飼育を楽しんでいますが、やけに黒い所が多かったり、黒い点がたくさんあったり、色がくすんだりしている幼虫が時々現れます。

そういう幼虫でも全く問題ありません。普通に育ちます。この記事でそういう事例を載せます。併せて、ナミアゲハ終齢幼虫の模様や色に、極端な差異が生じる原因にも触れます。

この記事をご覧になれば、幼虫の一風変わった模様や色は、単なる個性であることがわかるでしょう。

ナミアゲハ終齢幼虫の模様や色

単なる個体差 病気ではない

多くのナミアゲハ終齢幼虫はこんな感じでしょう。

左は山椒で育った幼虫、右は柑橘で育った幼虫。山椒で育った幼虫は黄色味を帯びます。

一風変わった模様や色の幼虫って、こんな感じではないでしょうか。

やけに黒い所や点々が多い。

ナミアゲハ終齢幼虫の背中

一律でないくすんだ色。

いずれもうちで育てた幼虫ですが、何の問題もなく普通に発育しました。

ナミアゲハ終齢幼虫の模様や色はバラエティーに富んでおり、それは他種のアゲハチョウには見られない特徴です。

個体差が生じる原因

ナミアゲハ終齢幼虫の模様や色に、極端な差異が生じる原因は何なのか。AIに尋ねてみました。

質問は「ナミアゲハ終齢幼虫の色や模様には、かなり個体差があります。原因は何ですか」。

私が使ったAIはBard(Googleの対話型AIチャットボット)。今回のような調査を要する質問に向いています。よく使われているChatGPTは調査が苦手。論外です。

Bardの回答:

画像2枚にまたがるスクショ。(^^;)

ナミアゲハ終齢幼虫の色や模様の個体差には、主に以下の2つの原因が考えられます。

  • 遺伝的要因

ナミアゲハの色や模様は、遺伝子によって決定されています。そのため、同じ親から生まれた幼虫でも、遺伝子の組み合わせによって色や模様に個体差が生じることがあります。

  • 環境的要因

ナミアゲハの幼虫は、食草や気温、湿度などの環境の影響を受けます。食草の種類や栄養価によって、色や模様が変化することがあります。また、気温や湿度が変化すると、幼虫の成長速度や体調に影響を与え、それが色や模様に反映されることもあります。

具体的には、以下のようなものが影響を与えると考えられています。

  • 食草の種類

ナミアゲハの幼虫は、柑橘類の葉を食べる植物食性です。柑橘類の種類や品種によって、葉の色や栄養価が異なるため、幼虫の色や模様も変化します。

  • 気温

気温が高いと、幼虫の成長が早まり、色や模様が変化しやすい傾向があります。

  • 湿度

湿度が高いと、幼虫の体調が悪くなり、色や模様が変化しやすい傾向があります。

また、同じ環境でも、幼虫の個体差によって、色や模様が変化することもあります。例えば、同じ食草を食べている幼虫でも、体調や体質によって、色や模様が変化することがあります。

なお、ナミアゲハの終齢幼虫は、通常は緑色の体に黒い帯状の模様がありますが、稀に、黄緑色や黒色の幼虫も見られます。これらの幼虫は、遺伝的要因や環境的要因によって、色や模様が変化したと考えられます。

遺伝的要因に関してはよくわかりませんが、食草の種類(環境的要因)によって色が変わることは、前述のとおり我が家で観察しています。

Bardの回答をそのまま信じていいのか。試しに最新情報の取得と出典の確認ができるPerplexity(対話型AI検索エンジン)にも、同じ質問をしてみました。

Perplexityの回答:

ナミアゲハ終齢幼虫の色や模様には、かなり個体差があるようです125。原因については、検索結果からは明確にはわかりませんでした。

ということで、Web上でファクトチェックはできないようです。申し訳ありませんが、当方に文献まで調べる意欲はありません。

Bardの回答を「信じるか信じないかはあなた次第です」。(笑)

あとがき

以上、ナミアゲハ終齢幼虫の模様や色の極端な差異は、単なる個体差であって病気ではないこと、個体差が生じる原因について書きました。お役に立てば幸いです。

アゲハチョウの幼虫に関する総括的な情報は、こちらの記事でご覧ください。

2023/9/15

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