アゲハ飼育日誌2019年第28稿:
きょうは長かった梅雨の降りおさめ、のはず。朝からザーザー降りでしたが、昼には止んで、ミンミンゼミが鳴き始めました。近所では今年初鳴き。明日の梅雨明け(?)を告げているかのようです。
本稿は、初めて知ったアゲハチョウ産卵の習性の話から。
とにかく産む
2019.7.13
我が家のベランダに来たナミアゲハは例外なく、山椒の若い葉っぱや柑橘類の新芽に産んでいきました。孵化した幼虫が、すぐに柔らかい葉っぱを食べられるようにするためでしょう。
交尾した雌の蝶はそのような産卵場所を探して飛び回っているようですが、時には古くて硬い葉っぱの上に産んでいくこともあります。柔らかい葉っぱがなかなか見つからないと、そうするのかもしれません。
かみさんは硬い葉っぱの上にいるちびっこ幼虫を見つけると、柔らかい葉っぱに移してやるか、うちに連れて帰ります。
この日、私も一緒にいましたが、柑橘類の硬い葉っぱの上にいる、ナミアゲハの1齢幼虫を見つけました。
このように、かみさんがたまたま餌用に確保していた柔らかい葉っぱに移してやると、すぐに食べ始めました。近くにあるのは硬い葉っぱばかりで、あまり食べていなかったのかもしれません。
フォロワーさんから届いたメールに、飛べないアゲハチョウを保護して飼育ケースに入れたところ、葉っぱだけでなく、ミカンの果肉やプラスチックの壁などにも産卵したと書いてありました。
全部で50個ぐらい産んだとか。
交尾した雌の蝶は適切な場所がなくても、とにかく卵を産むということですね。そういう習性のようです。
クロアゲハ採取
2019.7.16~18
かみさんが久しぶりにクロアゲハの幼虫を見つけてきました。
2齢か3齢でしょう。
今年はなかなかクロアゲハが見つからないと、ぼやいていました。飛んでいるところは見かけるのに。
2日後。クロアゲハの幼虫は見る見る大きくなります。
ナミアゲハにはないテカり。ぺたぺたする質感かと思いきや、触ってみるとツルっとしています。
青虫も小型化
2019.7.18
前回の日誌で最近蛹が小型化していると書きましたが、このところ青虫(ナミアゲハの終齢幼虫)も小型化しているように感じます。
4齢幼虫より小さい青虫。室内の切り枝飼育ですが、餌は普通に食べています。
やはり、長引く梅雨寒のせいか。
見れなくて残念
2019.7.20
この日は朝早くに出掛け、帰りは夜になるため、羽化しそうなアオスジアゲハの蛹をベランダのクスノキの根元に置いていきました。
そうすれば、好きな時に飛んでいけると思ったからです。
予想どおり、帰ってきたらもぬけの殻。
かみさんはひと月ほど面倒を見てきた子の晴れ姿を見れなくて残念。だからと言って、家の中に閉じ込めておくのは忍びなく、仕方ありません。
私のほうは、かみさんが羽化した蝶に話しかけながら飛び立たせる、とても嬉しそうな光景を見れなくて残念でした。
その様子を見ていると、こっちまで幸せな気分になりますので。
2019/7/23,2022/2/4
コメント
早速ありがとうございます。
幼虫は翌朝、動いていました。脱皮だったようです。
昨日、蝶をたくさん飼育している所へ行ってきました。
「自然な環境が良い。」と、そこでは飼育ケースを屋内のコンクリートの廊下に置いているそうです。
日蔭だし、風通しは良いし、最適な環境でした。
残念ながら、そこにレモンの木はありませんでしたし、蝶の飼育は春だけなので、お預けするのは保留にしました。
うちは窓を開けても蒸し暑いので、エアコンで室温をコントロールしてますが、そういう環境で気を付けることはありますか?
それはよかったです。うちもエアコンをつけた室内で飼育していますが、直接冷風が当たる場所には幼虫を置かないようにしています。それ以外に気をつけていることは特にありません。
こんばんは。ナミアゲハのまだ黒い幼虫が尾っぽ(?)のほうを葉にくっ付けたまま、大きく頭を左右に振っています。脱皮のために尾っぽを葉に固定しているのか、アクシデントなのか、初めて見る状態なので何を意味するのかわかりません。
数時間以上じっとしているので、心配になり筆先で触れたら、もがくように頭を振ったので、くっ付いて動けないんだと見つけた次第です。放っておいて大丈夫でしょうか?
理由はわかりませんが、たまにそういうことがあります。おそらく脱皮待ちの状態です。放っておいて大丈夫と思います。