アゲハ飼育日誌2019年第36稿:
終戦の日。「終戦」ではなく「敗戦」だ、とこだわる人もいます。
きょう関西地方は台風上陸で、大荒れの天気のよう。東京も暴風圏のふちで、晴れていたかと思ったら、突然大粒の雨が降る天気。羽化するアゲハはいなくてよかった。
タマゴコバチ羽化
2019.8.11
前々回の日誌 に書いた寄生虫、タマゴコバチがアゲハの卵から出てきました。卵から出てきたと言っても、孵化ではなく羽化ですね。
実物は初めて見ました。大量に出てくると聞いていましたが、卵3つから出てきたのは、今のところ2匹だけ。大きいほうは1mm、小さいほうは0.5mm程度。
名前のとおり、蜂の形に見えなくもありません。傍らにある卵からまだ出てくるのか。おそらくもう出てこないでしょう。
この2匹も外には出られたものの、ほとんど動かず瀕死の状態のようです。
乾燥の哀れ。
自然界の幼虫たち
2019.8.12
かみさんが葉っぱを食べている最中のアオスジ幼虫を見つけました。柔らかい葉っぱはほんのわずかしかなく、これは葉っぱを食べ尽くした後に茎を食べているところ。
風に揺られながら、一心不乱に食べています。たくましいですね。
周りは硬そうな葉っぱばかりなので、かみさんはこれを連れて帰りました。ただ、ここまで大きくなっていると、寄生されていないか心配です。
すぐ近くには焼け焦げたような幼虫の死骸が。
脱皮の途中で動くことができず、強い日照りで干からびてしまったように見えます。
日陰で脱皮するという知恵はないのか。
炎熱の哀れ。
最後の2頭羽化
2019.8.12
今季2頭目のクロアゲハが羽化しました。
蛹が張り付いていた割り箸をダンボールに移してからの羽化。
よく見ると、
おしっこが付いています。
この日、もう1頭アオスジアゲハも羽化して、今年の日誌32稿 に書いた蛹10匹は、全員無事羽化しました。
あとがき
前述のタマゴコバチといい、先月末のヤドリバエやアオスジ幼虫変死といい、今年のアゲハ飼育日誌には暗い話題が散見しますが、考えてみたら当然のこと。今年は飼育数が多いからです。
正確な数はわかりませんが、我が家で今年羽化した蝶の数は、昨年を優に上回っているでしょう。
自然界では羽化率1~2%のアゲハチョウ。数が多ければそれだけ悲劇も多くなるのは必然。仕方のないことです。
アゲハチョウ 増えれば増える 悲話悲劇
2019/8/15,2022/2/5
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