アゲハ飼育日誌2019年第38稿:
東京は昨日久しぶりに晴れたかと思ったら、今日はまた雨。梅雨のような天気が続いています。このまま秋の長雨に入るのか。
蝉の鳴き声は明らかに小さくなり、夏の終わりを感じます。
おしりの顔
2019.8.18
アゲハ幼虫のおしりは大抵顔に見えます。
これはナミアゲハ2齢幼虫。
Uターンして現れた顔。すかさず糞飛ばし。
このあと、ゆっくり去っていきます。
最後は少し、顔をしかめたように見えました。
棘でも踏んだか。
お面接写
2019.8.19~22
アゲハ5齢幼虫のお面(頭部の脱け殻)を接写。種類によってぜんぜん様相が異なります。
ナミアゲハ
クロアゲハ
アオスジアゲハ
今年の日誌4稿 を書いた時には、ここまで把握していませんでした。これを見ると、仮面ライダーのお面はナミアゲハだったことがわかります。
同じ種類でも、個体によって表情が異なります。
これはほぼ同時に脱皮した、同じ親から産まれたナミアゲハ1齢幼虫のお面。1齢なので黒が濃いですが、表情は3者3様です。
アゲハ愛好家でも、お面まで取っておく人は少ないでしょうね。
幼虫脱走
2019.8.20~21
アオスジアゲハの幼虫は蛹化する時、ナミアゲハのように歩き回ることはあまりありません。それでも、適当な角度の葉っぱがないからか何なのか、たまに脱走することがあります。
かみさんが外から戻ると、ビン刺しの幼虫が1匹いなくなっていました。そこら中を捜して見つからず、「そのうち蝶になって出てくるかも」とあきらめかけて、こんなところで発見。
灯台下暗し。かみさんがビン刺しを片付けようと思ってトレイを持ち上げたところ、「ぐにゅっ」としたので覗いてみたら、臭角を出して怒っていたとのこと。(笑)
そう言えば、去年も同じことがあったのをすっかり忘れていました。
ビン刺しから降りてきて、最初の逆さまになれる場所で落ち着いたのでしょう。トレイを床に置いていたらこういうことにはならず、行方不明になっていたかもしれません。
また同じことがあったら、真っ先にトレイの裏を見てみます。
蛹は薄茶色に変色。私の知る限り、アオスジ幼虫は建物の外壁や金網など、人工的な空間で蛹化すると、周囲の色に関わりなくこの色になります。
クスノキの葉っぱの擬態は見事ですが、ナミアゲハのような器用さはないのかもしれません。
ひどい仕打ち
2019.8.24
クロアゲハの巨大青虫同士が珍しく接近遭遇。
青虫1がホームにしていた葉っぱに青虫2がやってきて、その葉っぱを食べ始めました。
これはひどいですね。仲間がいる葉っぱに押しかけてきて葉っぱを食べておきながら、糞をぶつけるなんてひどすぎます。
それでもさすが温厚なクロアゲハの幼虫。青虫1は怒ることなく、ホームを明け渡して別の葉っぱに移っていきました。というか、ひどいことをする奴から早く離れたかったのか。
あとがき
日曜日から夏風邪に苦しんでいます。今日で6日目。夏風邪は長引くというのは本当ですが、ひどくならないというのはうそですね。
微熱の割には体がだるく、咳と鼻水が止まらず、十分ひどくなっています。
アゲハたちにうつさないようにしないといけません。
2019/8/30,2022/2/5
コメント
あとから保護した幼虫はやはりナガサキアゲハだったようです。今日、羽化したのですが、大きくて真っ黒で大変な貫禄です。幼虫の頃から最後まで「可愛い。」と言ってあげられず申し訳ないのですが、オスなのでまあいいでしょう。
飛べない蝶の子供たちは八匹巣立ち、一匹は羽化に失敗したので、保護しています。
はじめはとうしたらよいのか分からず、本当に困りましたが、このサイト様がとても支えになりました。ありがとうございました。
お風邪、どうぞお大事になさって下さい。
ナガサキアゲハは希少種。我が家でも一度だけ育てたことがあります。無事に羽化してよかったですね。当サイトが役に立っているようで幸いです。
お気遣い、ありがとうございます。早く治したいと思います。