アゲハ飼育日誌2020年第19稿:
本稿は便の話だけ。
お詫びと訂正もあり、申し訳ありません。
お詫びの前のお詫び。
便一雫
2020.5.29~30
少々マニアックな話ですが、こんなことがありました。
動きがおかしいナミアゲハの終齢幼虫。
動きからして、まさかこれが蛹化前の最後の便? と思っていたら、さまよい始めました。まだ3cm程しかありません。
通常の蛹化前の便はこんな感じです。
蛹化前の便は余分な体液。通常はこのような水様便になります。
ここに至る幼虫の大きさは概ね4cm以上。
これまで3cmで蛹化したナミアゲハは記憶にありません。

こんな小さな前蛹になりました。
これまでにない小さなナミアゲハを見れそうです。
追記(2020.6.11):
昨年の日誌22稿 に全く同じようなことを書いていました。申し訳ありません。約1年前のことですが、すっかり忘れていました。お詫びに次ぐお詫び。
お詫びと訂正
と、本稿を書いているうちに、大きな間違いに気づきました。
これまで当サイトでは、アゲハの幼虫が前蛹になる前に排泄する水様便のことを、「蛹便」と称していましたが、蛹便というのは、羽化する時に排出する体液のことでした。
さなぎから羽化するときに排出される体液。チョウなどの完全変態をする昆虫の一部にみられる。折りたたまれた羽を展開するとき、翅脈に体液を圧送するが、その余分な体液を便として排出するもの。羽化液。― デジタル大辞泉
大変申し訳ありませんでした。

これからブログの記事をさかのぼり、「蛹便」を別の言葉に置き換えます。
Kindle本も修正しますが、購入してくださった方には大変申し訳ありません。Amazonは、この程度の修正ではアップデートしてくれないと思います。
初めて使う言葉は定義をちゃんと読まないとだめですね。お恥ずかしい限り。
ツイッターでも「お詫びと訂正」の投稿をしました。
ということで、蛹化前の水様便は何と言うのか。専門用語の正式名称はあるのか。
調べてみたところ、見つかりません。ご存じの方は教えてください。
「下痢便」と書いている人が多いのですが、言葉の響きがどうも…。
と思いますので。
2020/6/9,2025/2/26
コメント
ブログ拝読致しました。
アゲハの幼虫、かわいいですね!
幼虫が蛹になる前にする「最後の排泄(物)」のことを、カイコの研究者の間では「ガットパージ(Gut purge)」と呼んでいます。これに対応する専門の日本語を知りませんが、直訳すれば「腸を一掃すること」です。
「ガットパージ」、初めて聞きました。早速ググってみたところ、カイコ以外でも使われています。次回紹介させていただきますね。貴重な情報に感謝致します。ありがとうございました。