アゲハ飼育日誌2020年第32稿:
今日も曇天。東京は梅雨らしい天気が続いています。
7月3日以降、晴れた日は皆無。
虚ろな空にアゲハを放つ日はいつまで続くのか。
急成長
2020.7.9~
前回に続き、虎の子ジャコウアゲハの続報です。
脱皮
7月9日19時15分、2度目の脱皮。
最初の脱皮は7月7日12時12分なので、2日と約7時間後です。
3齢幼虫接写。
7月12日15時26分、3度目の脱皮。
2度目の脱皮から2日と約20時間後。脱皮の間隔が短すぎるように感じます。
これはおそらくレアなケースだと思いますが、ネットで得られる情報は少ないので、はっきりわかりません。
大食?
ジャコウアゲハは食欲旺盛と言われますが、果たしてそうでしょうか。
食草とするウマノスズクサは、柑橘類と比べると葉っぱが薄く柔らかいので、たくさん食べているように感じるだけではないでしょうか。
ナミアゲハが山椒の葉っぱをたくさん食べるのと同じ理屈です。
このとおり、アオスジアゲハのような早食いでもありません。
ただ、ウマノスズクサの自生地は少ないので、餌の調達が大変です。
我が家で養えるのは、今のところ1匹が限度です。
脱走組
今年はよく脱走されます。
無事に羽化
2020.7.10
今年の日誌29稿 に書いた行方不明のナミアゲハが、蝶になって出てきました。
かみさんの肩越しに、どこからともなく現れたとのこと。
ただ、このとおり、片方の前翅が少し折れています。
おそらく狭い空間で羽化して、翅を完全に伸ばせなかったのでしょう。
いったい、どこで羽化したのか。
それでも、何とか飛べるのでよかったです。
安堵。
無事に蛹化
2020.7.12
今度はアオスジアゲハの終齢幼虫が、1匹いなくなっていました。
かみさんが散々捜しても見つからず、あきらめかけていましたが、私がふと目をやると、
ゴミ箱に張り付いていました。
新鮮な葉っぱを求めて脱走したと思っていたのですが、
このとおり体が透き通ってきているので、ガットパージ(蛹化前の排泄)のためでした。
ビン刺しの枝には、落ち着いて排泄できる葉っぱがなかったのでしょう。
ガットパージの後、ワンダリング(蛹化の場所探し)が始まったので、ビン刺しに移したところ、無事に蛹化しました。
ビン刺しでの飼育にはこういう難点があります。
余聞
冒頭でも述べたように、放蝶を躊躇するような日が続いていますが、最近はよほどの悪条件でなければ、羽化した蝶はなるべく早く放しています。
部屋の中にいると、人間の不注意もあり、翅を傷付けてしまうことがあるからです。
予め羽化しそうな蛹は並べておき、
羽化したら、このように写真を撮ってから放しています。
この日はナミアゲハが5頭飛び立っていきました。
羽化ラッシュはまだ続いています。
2020/7/16
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