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【実録】モンシロチョウの越冬 幼虫~蛹~成虫 冬の過ごし方

モンシロチョウ越冬しそうですか? 無事に越冬させるためにはどうすればいいのかと、お考えでしょうか。蛹の保管方法を間違うと、冬に羽化してしまうかもしれません。

  • 越冬するのは蛹だけです。卵、幼虫、成虫は越冬できません。

我が家でモンシロチョウの幼虫が越冬蛹になり、翌年春に羽化しました。どんなことをしたのか。一部始終を書きますので、参考になさってください。

この記事をご覧になれば、モンシロチョウを難なく越冬させることができるでしょう。

モンシロチョウの越冬

幼虫が越冬蛹になるまで

モンシロチョウの幼虫がうちにやって来たのは11月24日。

スーパーで買ってきたブロッコリーのラップを剥がすと、幼虫がポトっと落ちました。

かみさんはアゲハチョウの飼育が終わり、寂しがっていたので大喜び。我が家初となるモンシロチョウの飼育が始まりました。

幼虫の餌やり

【 11月24日 】

早速餌やり。

とりあえず、冷蔵庫にあったキャベツをやりました。

よほど腹が減っていたのか、最初はこのようによく食べていましたが、そのうち食べなくなりました。新鮮ではなかったからでしょう。

翌日、新鮮なブロッコリーの葉っぱに乗せると、すぐに食べ始めました。

ちゃんとわかるんですね。

蛹化の準備

【 11月26日 】

幼虫の大きさを見て、蛹化が近いと判断したかみさんは、越冬用ケースの作成開始。

100円ショップで買ってきたプラスチックのケースに、熱くしたアイスピックで空気穴を開けました。

力作です。

【 11月28日 】

ワンダリング(蛹化の場所決め)が始まりました。

一生懸命に糸を吐きながら、ケースの壁をよじ登っています。

【 11月29日 】

もう動きません。

【 12月1日 】

脱皮して、蛹になりました。

【 12月4日 】

すっかり冬の色になりました。

越冬蛹、冬の姿。

部屋に置いておくと羽化してしまうので、涼しい場所に置いておかなければなりません。

ケースを紙袋に入れて、ベランダの陽が当たらない所に置きました。

蛹に霧吹きは不要。乾燥の心配はありません。このまま春を待ちます。

越冬蛹が羽化するまで

時は流れて、翌年春。

羽化の準備

【 3月23日 】

翅の模様が透けて見えてきたので、蛹を羽化セットに移しました。

お手製の羽化セット。

エッグスタンドに立てた割り箸に、蛹ポケットを貼り付けました。こうしておけば羽化した後、成虫は上まで歩いていってぶら下がり、翅を乾かすことができます。

蛹ポケットの作り方は、こちらの動画 でご覧ください。

羽化った‼

【 3月26日 】

羽化前日。

翅の紋が見えています。

【 3月27日 】

10時頃、羽化。

そろそろ出てきそうだと思って、部屋の中に入れていたのですが、気づいた時にはこうなっていました。

羽化の瞬間を見れなくて残念。

凝視。

なかなか飛ばないので、ベランダのカタバミに乗せました。

そのうち飛んでいくでしょう。

これには残念な後日談があります。こちらの記事をご覧ください。

おまけの話

【 3月24日 】

モンシロチョウの越冬蛹を羽化セットに移した翌日。

スーパーで買ってきたコマツナに青虫が付いていました。

てっきり、これもモンシロチョウの幼虫だと思っていたら、違いました。

なぜわかったかと言うと、

このとおり、繭を作ったので。

調べてみたところ、これはコナガ(小菜蛾)でした。モンシロチョウと間違えやすいとのこと。

いろいろいるね。

モンシロチョウとコナガの見分け方は、こちらの記事でご覧ください。

あとがき

以上がモンシロチョウの冬の過ごし方、幼虫が越冬蛹になって羽化するまでの記録でした。お役に立てば幸いです。

アゲハチョウに比べると地味ですが、モンシロチョウもかわいいですね。

幼虫の育て方はこちらの記事でご覧ください。

2018/3/27,2024/4/17

コメント

  1. 雲雀@雪国 より:

    はじめまして。
    こちらのサイトを参考にさせていただいて、無事本日1匹蛹になりました。
    10月の上旬に白い蝶(モンシロチョウかな?)が舞っていた所に青虫が数匹。その後急に寒くなり6匹を室内に転居させるところからこちらの記事を参考に飼育してみました。
    何匹かはちょっとダメそうですが、暖かい室内で食欲も出てきたようで蛹になる所までたどり着けました。
    蛹になる前兆もわかり初めて蛹になるところを見ました。脱皮したものを捨てるまで見届けて嬉しくてコメントしています。
    次は明日あたりに1匹蛹になるかもしれません。
    取り急ぎお礼が言いたくてコメントしました。
    ありがとうございました!

    ところで蛹になったので屋外で飼育しても大丈夫かなと思っていますが、よろしければ今後のアドバイスをいただけたらうれしく思います。よろしくおねがいします。

    • たむら船堀 たむら船堀 より:

      それはお役に立ててよかったです。ご丁寧にありがとうございます。
      越冬蛹であれば屋外保管が基本です。一度寒さを経験しないと越冬できないからです。我が家では蛹化後3週間経っても羽化しなければ、越冬蛹になったとみなしています。
      蛹の保管方法に関しては、こちらの記事 を参考になさってください。アゲハチョウの記事ですが、モンシロチョウでもやることは同じです。

      • 雲雀@雪国 より:

        早々のご返答ありがとうございます。
        越冬管理の記事は気が付きませんでした。
        日照時期のあたりで羽化してしまう可能性がありますが、これから対処してみたいと思います。
        またご報告出来るような事がおきましたら、コメントしたいと思います。
        ありがとうございました。

  2. みかぴん より:

    はじめまして、わが家も先週からモンシロチョウの蛹を観察しています。
    どこからやってきたのか不明の青虫が翌日には花瓶の壁で蛹になりました。そのまま羽化させようとも考えたのですが、いろいろ調べて春まで越冬させようと思っています。
    そして、こちらへと辿り着いたんですが、飼育についてご教授お願いします。
    蛹は乾燥させないようにと書いてあるところもあったのですが、途中霧吹きなどで蛹を湿らせたりしましたか?
    特に気をつけた方がよいことはありますか?
    なんとか越冬させて気候の穏やかな春を迎えさせてあげたいです。
    どうぞよろしくお願いします。

    • たむら船堀 たむら船堀 より:

      最初のうちは霧吹きをしたような気もしますが、はっきり覚えていません。
      特に乾燥しやすい環境でなければ、自然に任せて大丈夫だと思います。
      越冬蛹の管理に関しては、こちらの記事 を参考になさってください。
      モンシロチョウでもアゲハチョウでも、やることは同じです。