モンシロチョウの幼虫が蛹になりましたか? あるいは、なりそうですか?
蛹の期間はどれぐらいなのか。色はどんな感じなのか。幼虫が蛹になる時は何をしたらいいのかとお考えかもしれません。蛹になる時は危険を伴います。飼育環境がよくないと、最悪の場合死んでしまうかもしれません。
我が家ではモンシロチョウの飼育もします。この記事で蛹の期間や色のことだけでなく、幼虫が蛹になるまでの様子も書きますので、参考になさってください。この記事をご覧になれば、蛹化時のトラブルを回避できるでしょう。
【徹底解説】モンシロチョウの蛹
蛹の期間は1週間前後
蛹の期間: 1週間前後。気温が低ければプラス数日
蛹の期間は夏場なら1週間前後。気温が低ければ、それなりに長くなります。
越冬蛹なら数か月。長ければ半年に及びます。

これはうちで越冬した蛹。
12月1日に蛹化。翌年3月27日に羽化しました。
ちなみに、前蛹の期間は1~2日です。
蛹の色は緑色と茶色が多い
蛹の色: 緑色と茶色が多い。
蛹の色は周囲の色によって変わりますが、多いのは緑色と茶色です。

上の蛹は飼育ケースのふた(後掲)で蛹化したので淡い緑色、下の蛹はキャベツの葉の上で蛹化したので鮮やかな緑色になりました。
モンシロチョウの幼虫が蛹になるまで
終齢幼虫が蛹になるまでには3つの段階があります。
蛹の定位ワンダリング
最初の段階はワンダリング。ワンダリングとは蛹になる場所を探して動き回ることです。
ワンダリングが始まると、食草からさまよい出て行方不明になる可能性があるので、隔離することをお勧めします。
我が家ではこのようなケースに閉じ込めます。

アゲハチョウの時と同じように、枝や割り箸を入れていますが、いつもケースの天井に張り付きます。

モンシロチョウの食草は木本ではなく草本なので、平面のほうが馴染むのかもしれません。
ワンダリングはしない幼虫もいます。以前キャベツにいた幼虫はしませんでした。このままで問題ないと判断したのでしょう。
前蛹になる前の糸掛け
次の段階は前蛹になる前の糸掛けです。
ワンダリングして蛹になる場所が決まると、幼虫はそこで大量の糸を吐き体を固定。それから体を徐々に縮めて太く短くなります。
それから糸掛けを始めます。
(3倍速)
これは最後のところだけ。前脚で糸を抱えているのがわかりますか?
最後、帯糸(糸の輪っか)に頭をくぐらせて完了。

10分以上かかりました。
帯糸は幾重にも束ねているので、釣り糸のように頑丈です。

糸掛けが終わった前蛹。
蛹になる前の脱皮
最後の段階は蛹になる前の脱皮。
糸掛けが済んだ前蛹は1~2日経つと脱皮して、蛹になります。

キャベツの葉に糸掛けした前蛹。
モンシロチョウの前蛹はアゲハチョウのような形(くの字)にはなりません。
これの脱皮の様子。
(5倍速)

脱皮直後の蛹。
途中で糸が切れたり、体の固定が外れたりして、脱皮に失敗することがあり得ます。そうなると命取りになります。
救済方法はこちらの記事でご覧ください。アゲハチョウの記事ですが、やることは同じです。
モンシロチョウの蛹【あとがき】
以上、モンシロチョウの蛹の期間や色、終齢幼虫が蛹になるまでの様子について書きました。お役に立てば幸いです。
モンシロチョウの蛹化前後の飼育に関しては、こちらの記事をご覧ください。
2021/6/15,2023/9/18
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