アゲハ飼育日誌2019年第39稿:
きょうから9月。いくら暑くても、もう夏とは言えません。なんだか寂しいですね。
秋に何かいいことなんてあるのか知らん。
糸掛け失敗
2019.8.26~27
糸掛けを済ませているクロアゲハの幼虫が、こんなことになっていました。
何で下を向いているのか。
蛹になる場所を決めた幼虫は、糸掛けの前におしりをしっかり固定しますが、おそらくそれが外れてしまい、再度固定しようとして力尽きたのでしょう。
こんなことは過去に例がありません。このままでは脱皮できないので、かみさんが救済。
キッチンペーパーを漏斗状にして、適当な大きさのビンに入れ、そこに前蛹を置きました。たまたま数日前にあった問い合わせで知った方法です。
この救済方法に関しては、こちらの動画 を参考になさってください。
翌日、無事蛹になりました。
アゲハの幼虫が蛹になるまでの準備全般に関しては、こちらの記事をご覧ください。
またしても
2019.8.27
アオスジアゲハの蛹が、またヤドリバエの犠牲になりました。
蛹から出てきて落ちたヤドリバエの幼虫。これを見るのは今季2度目。ちょうどかみさんが見ている時に出現。今回寄生されていた蛹には、怪しい影はありませんでしたので、意表を突かれました。
これで今季寄生虫の犠牲になったアゲハは卵2個と蛹2匹。悲嘆。
一撃で退散
2019.8.28
ナミアゲハ終齢幼虫の領域侵犯。
青虫1が休んでいる葉っぱに青虫2がやってきて、その葉っぱを食べ始めました。前回の日誌 に書いたクロアゲハのケースと同じパターンですが、結末は全く異なります。
一撃で退散。そこに至るまで、青虫2の動きが何度か止まるところがおもしろいですね。「このまま食べ続けて大丈夫かなぁ」という心の声が聞こえてくるようです。
一撃の後は、青虫1が「おまえ!いい加減にしろよ!」と言って、ずっとにらみ続けているように見えてなりません。
こうやって見てみると、ナミアゲハは気性が荒いですね。私はクロアゲハのような人になりたいと思います。
あとがき
今回の糸掛け失敗やヤドリバエの事例を見ると、自然界でアゲハチョウが羽化する確率は1~2%というのがよくわかります。
幾つもの壁を乗り越えて羽ばたく命を愛おしく感じます。
2019/9/1,2022/2/5
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