アゲハ飼育日誌2020年第45稿:
先週末から最高気温が30度を下回る日が続き、幾分秋めいてまいりました。
嬉しいような寂しいような。
今回はちょっと切ない話から。
蛹の叫び
2020.9.9~11
2晩続けて、幼虫たちが葉っぱをかじる音に交じり、「シュッ、シュッ」という音が断続的に聞こえていました。
蛹が動く音に似ていると思いつつ、蛹がそんな頻繁に動くはずはないと思っていましたが、翌朝やはり蛹の音だったことが判明。
ナミアゲハの蛹が1匹、黄色く変色していたからです。
蛹の中でヤドリバエが孵化して動き出したので、全身を激しく振っていたのでしょう。
隔離すると、翌日うじ虫が出ていました。
蛹の中はまだドロドロ。ドロドロの拒絶反応、2日に及ぶ必死の抵抗。
あの「シュッ、シュッ」という音は、声にならない蛹の叫び。
それがわかったら、なんだか切なくなりました。
蛹の叫び。魂の叫びと同義。
大きい卵
2020.9.12
かみさんが柑橘の葉で、ナミアゲハよりひと回り大きい卵を見つけてきました。
右がその卵。左はナミアゲハの卵。
大きさとしてはクロアゲハの卵と同じぐらいですが、色が違います。(クロアゲハの卵はオレンジ色に近い黄色)。
この色でこの大きさ。いったい何の卵なのか。
ご存じの方、教えてください。
ジャコウアゲハ、キアゲハに続く、今季3つ目の初物かと、期待に胸が膨らみます。
のどぐろ羽化
2020.9.13
前々回の日誌 に書いた、黒くなったアオスジアゲハが無事羽化しました。
かなり小型ですが、羽化不全ではありません。
あの黒ずみが気になって、まともに羽化できるのかと心配していました。
脱け殻を見ると、
黒い帯糸が残っています。
体液か吐しゃ物による黒ずみでしょう。
アカボシゴマダラ
2020.9.13
かみさんがアカボシゴマダラの写真を撮ってきました。
アカボシゴマダラ。チョウ目アゲハチョウ上科タテハチョウ科。
奇麗な蝶ですが、特定外来生物とのこと。
環境省公式サイトの特定外来生物等一覧にちゃんと載っていました。
外来生物法によると、愛がん目的でも特定外来生物を許可なく飼育した場合、1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科されます。
お気をつけください。
1995年以降、中国大陸から持ち込まれ、人為的な放蝶により関東地方で増えたそうです。
私はまだ実物を見たことがありません。
2020/9/17,2022/2/13
コメント
初めまして。その大きな卵はモンキアゲハかナガサキアゲハでしょう。我が家でもナミアゲハに混じりその二種が孵化しました。どちらもナミアゲハの倍以上の大きさになりますよ。
はじめまして。後日日誌に書きますが、残念ながらその卵は無精卵であることが判明しました。他の方からもナガサキアゲハではないかと教えていただいたので、楽しみにしていたのですが。モンキアゲハはまだ一度も見たことがありません。羨ましい限りです。ご親切に教えてくださり、ありがとうございました。