アゲハ飼育日誌2019年第59稿:
冬の暖かい日はうれしいものですが、アゲハ愛好家にとっては心配の種にもなります。越冬すると思っていた蛹が羽化してしまいそうで。
そんなツイートがありました。
我が家もそんな冬を迎えています。
今年最後の蛹化
2019.12.1
アオスジアゲハが蛹化しました。
もう幼虫はいませんので、これが今年最後の蛹化と言って間違いないでしょう。
これで 前々回の日誌 に書いた在宅避難のアオスジ幼虫3匹全員が、無事蛹になりました。クスノキの鉢植えごとベランダに戻り、先発の1匹と共に休眠するはず。
ナミアゲハは羽化してしまうかもしれませんが、この4匹とジャコウアゲハ5匹は越冬してくれるでしょう。
来年の春が楽しみです。
異種交配
2019.12.4
前回の日誌 に書いたとおり、ペアリングを避ける都合上、ナミアゲハとアオスジアゲハを同じ飼育ネットに入れていますが、異種交配しないか一抹の不安がありました。
そんな折、フォロワーさんから「ナミアゲハはPapilio属、アオスジアゲハはGraphium属なので、ペアリングはしないはず」とのコメントをいただきました。
調べてみたところ、ギフチョウとヒメギフチョウ、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハなど、近縁の異種交配は自然界でもあるそうですが、近縁種でなければ、自然に交配することはないようです。
これぐらいの知識は身につけておかないとだめですね。
花の差し入れ
2019.12.4
アゲハチョウ羽化の話を聞きつけた義母が、花の差し入れをしてくれました。
「蝶には花」というのは自然な発想ですが、これがとんと蜜を吸ってくれません。
花にはネクターガイド(昆虫に蜜のありかを知らせる印)があるので、そばに置おけば飛んできて蜜を吸うと思っていたら、違いました。
このとおり、つまんで花の上に置いても、口吻は伸ばしますが、すぐに飛び去ってしまいます。
せっかく持ってきてもらったスミレですが、お口に召さなかったのか。
お母さん、すみません。お気持ちだけちょうだいします。
虫の知らせ
2019.12.11
「虫の知らせ」とは、「よくないことが起こりそうであると感じること」です。(デジタル大辞泉)
かみさんが何となく気になって、最近は覗いていなかったメーターボックス(外廊下)の越冬見込み蛹を見てみたら、ナミアゲハが羽化目前の状態に。
急遽部屋の中に入れたところ、翌朝羽化。
これぞ虫の知らせ。
越冬を望んでいたこちらからすれば、羽化は「よくないこと」。アゲハにとってもよくないことでしょう。
それでも早めに気づいたので、部屋の中で羽化させることができ、羽化不全もなくよかった。
前回の日誌 に「まさかの4頭目羽化」と書きましたが、これで5頭目。想定外の展開に少々戸惑っています。
実は、季節外れの羽化がこのあとも続きます。
それは次回の日誌で。
おまけ
前回の日誌 に書いたコナガが、いつの間にか羽化していました。
アゲハチョウと同じように、レースのカーテンにとまっているのをかみさんが発見。
部屋の中にいたから羽化したのか。そもそも蛾は越冬しないのか。
どうなんでしょうね。
2019/12/14,2022/2/8
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