アゲハ蝶がまともに羽化できませんでしたか? 愛情を込めて育ててきたのに羽化失敗。これまでの苦労が水泡に帰したと感じるかもしれません。
原因は何か。わからないままだと、また失敗するかもしれません。
この記事では実例をもとに、考えられる4つの原因を挙げます。未然に防げる場合もありますので、どうぞ参考になさってください。
アゲハ蝶羽化失敗の原因
落下して翅が伸びない
これは一番ありがちな原因でしょう。羽化した蝶がどこにもつかまれなくて、落下してしまうケースです。
そうなると、翅はくちゃくちゃのまま伸びません。
よくあるのが、虫かごやダンボールの壁で羽化した場合ですね。
対策は蛹の前方に割り箸やネットを貼って足場を作っておくか、蛹を蛹ポケットに移すか。
蛹ポケットに移す場合は、こちらの記事を参考になさってください。
翅が乾燥して開かない
これもありがちな原因です。
蛹の殻が破損していて中が乾燥してしまい、翅が開かないというケース。
我が家でやってしまった時は、ひたすら霧吹きで水を掛けて、事無きを得ました。
こちらの記事をご覧になってみてください。
羽化間近の蛹には極力触れないように、触れるとしても突起の部分をつまんだりしないようお勧めします。
原因不明の欠陥欠損
原因不明の欠陥、欠損(おそらく病害や薬害による先天異常)も時折生じます。
脱皮阻害剤(農薬)で羽化不全になるという話を聞いたことがあります。
例えば、
翅がポロっとすぐに取れてしまったり、( 飼育日誌1940 )
翅が全く伸びなかったり。( 飼育日誌2119 )
このようにわかりやすい場合もあれば、ぱっと見わからない場合もあります。
こういうケースはどうにもなりません。
寄生による奇形
寄生されていても羽化する。これは滅多にないことですが、可能性ゼロではないので、最後に挙げておきます。
当然ながら、その場合はひどい奇形になります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
アゲハ蝶羽化失敗の原因【まとめ】
以上、アゲハ蝶の羽化失敗で考えられる4つの原因を挙げました。1番目と2番目のケースは、対策を怠らなければ未然に防げるでしょう。
自然界でアゲハ蝶が羽化する確率は1~2%です。NHK子ども科学電話相談で言っていました。
であっても、蛹になるまで育てたのであれば、ちゃんと羽化して飛び立つところまで見届けたいですよね。この記事が参考になれば幸いです。
アゲハチョウに関する総括的な情報は、こちらの記事でご覧ください。
2021/6/6,2024/5/25
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