アゲハ飼育日誌2021年第34稿:
■また想定外の羽化アオスジアゲハ
■越冬態がないツマグロヒョウモンは自在型
■久しぶりに遭遇ヤドリバエ
■ピンタレスト1年7か月ぶりに再開
また想定外の羽化
2021.10.19~20
ふと台所の天井を見上げると、梁にアオスジアゲハがとまっていました。
思わず「あっ!」と声を上げたら、パタパタ飛んで、あちこちぶつかりながら、
シンクの狭間に着地。想定外の羽化。今季2頭目です。
翌日。
窓辺で蓄熱。
昼頃、秋晴れの空に飛び立っていきました。
これで終わりにしてほしい。
ツマグロは自在型
2021.10.19~
前回の日誌 から載せているツマグロヒョウモン。
1匹追加で、6匹になりました。
屋外(ニオイスミレの鉢植えと飼育ケース)で飼育中。
大きい幼虫
5齢幼虫は4匹。
よく食べます。
これを観ていて気づきましたが、胸部(1~3節)のトゲは黒1色、腹部(4節以降)のトゲは赤で先端は黒。
おしゃれですね。
我々とはタイプが違う。
いつ蛹化するかわからないので、ケースに隔離。
枝を渡しましたが、天井でも壁でもぶら下がるようなので、無くてもよさそうです。
満腹になると食草を離れる習性があるとか。
よく壁に張り付いています。
糞は楕円形。右側はアゲハの糞。
小さい幼虫
小さい幼虫は2匹。大きさから見て3齢だと思っていたら、トゲが赤いので4齢でした。(3齢幼虫のトゲは黄色)
それが、見るといつも土の上にいます。
葉っぱを食べているところを見たことがありません。たまたま見ていないだけか。
ツマグロヒョウモンには決まった越冬態がなく、1年中いつでも蛹化、羽化できるようです。
へぇー。
つまり、アゲハチョウのように蛹で越冬するとか、オオムラサキやゴマダラチョウのように4齢幼虫で越冬するとか、そういう縛りはないということ。
自在型。
寒い所にいれば幼虫のまま越冬する、暖かい所にいれば蛹になって越冬する、ということか。
すごい生命力。
となると、部屋の中に入れて、蛹になったら外に出せばいいのか。
ツマグロヒョウモンの飼育に慣れている方、是非教えてください。記事末尾のコメント欄にご記入いただければ幸いです。
追記:
貴重な情報を寄せていただきました。コメント欄をご覧ください。
久しぶりの遭遇
2021.10.20
久しぶりにヤドリバエに遭遇。
まだ蛹化し始め。
ヤドリバエはアゲハの蛹と一緒にちゃっかり越冬しますが、今頃出てきたということは、アゲハの越冬ホルモンが出ていなかったということか。
今年は寄生より病死、特にアオスジアゲハの病死が多い年でした。
ピンタレスト再開
昨年3月に、あらぬ疑いでアカウントを停止されたピンタレスト。
1年7か月ぶりに再開しました。
まだ新装開店準備中といったところですが、アカウントをお持ちの方は覗いてみてください。
2021/10/26,2023/1/27
コメント
こんばんは。
ツマグロヒョウモンですが今までの経験から申し上げますと、蛹で越冬するのは難しいのでは?と思います。野外で12月に羽化している個体を見つけました。数日温かい日が続いた為だと思われますが(九州です)、もちろん吸蜜できる花もありませんし、何より寒さで死んでしまうと思います。冬を蛹のままでいた個体も観察していましたが、春を待たずして干からびて死んでいました。幼虫は冬の間は温かい時だけ少しづつ葉を食べて成長します。ですので、なるべく小さな若齢幼虫の方がうまく冬を越す事ができるかと思います。日陰で寒いところに幼虫は置かれた方が良いでしょう。現時点で終齢になっている幼虫は、温かいところに置いて早く羽化させた方がいいかもしれません。
私が今まで見てきた限りでの事ですので、参考程度にされてくださいね。
蝶好きさん、お久しぶりです。今回も貴重な情報をありがとうございます。
そうですかぁ。やっぱり、アゲハと違って難しいですね。いただいた情報をもとにかみさんと検討してみます。
ありがとうございました。