アゲハ飼育日誌2020年第25稿:
このところ、夜はアゲハの幼虫たちが葉っぱをかじる音で眠りに就き、朝はスズメのさえずりで目が覚めます。
我が家の外(ベランダ)はスズメ天国、中はアゲハ天国。
今季初
2020.6.12
そろそろ終わる”今季初”。
今回はアオスジアゲハ夏型の羽化。
今年の日誌14稿 にあるとおり、孵化した日付は5月13日なので、今年の日誌22誌 に載せたナミアゲハとぴったり同じ、30日目の羽化でした。
多少個体差はありますが、ナミアゲハとアオスジアゲハは覚えやすくていいですね。
こちらも健康体で幸先のいい出だし。
残る”今季初”はクロアゲハの羽化。もうすぐです。
カラフルな糞
2020.6.12
アオスジアゲハの幼虫はガットパージ(幼虫最後の排泄)の時、ナミアゲハやクロアゲハのような水様便は滅多にしません。
代わりに、こういう糞をします。
これは4匹分。
黒い糞は直径3mm、カラフルな糞は直径1mm程。(写真は拡大しています)
まず、ワンダリングの前に湿った黒い糞、ワンダリングの後にカラフルな糞をします。
これで蛹化前の排泄は終了。消化管に残っていた余分なものがすべてなくなり、糸掛けを始めます。
かみさんが最近発見しました。
ご存じでしたか?
ホーム共有の不都合
2020.6.14~17
アオスジアゲハの幼虫は、ホームの葉っぱを共有することがよくあります。*
大抵の場合、終齢幼虫になると片方が別の葉っぱに移っていきますが、
このように、なかなか離れないペアがたまにいます。
こうなると、都合の悪いことが生じます。
例えば、こんなふうに。
これはどんな状況か、わかりますか?
左側の幼虫は脱皮しましたが、右側の幼虫が定位置に戻ってきたため、脱け殻を食べられなくなってしまいました。
さらに、こんなことも。
左側の幼虫はおしりにくっついたままの糞を、左側から取ろうしていますが、取れません。
それで今度は右側から取ろうと思ったようですが、隣りの幼虫が密着しているので、あきらめたようでした。
そもそも、なんで一緒にいるのか。
*アゲハの幼虫にはホームと餌場を別にする習性があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
あとがき
昨日午後、仕事から帰ると、ベランダでスズメの声がしたのですが、行ってみると姿は見えません。
前に目をやると、電線の上に3羽止まっていて、こっちを見ています。
餌の容器が空っぽだったので、催促しに来たのか。
餌を入れて、私が中に引っ込むと、「待ってました」とばかりに続々集まってきました。昨日は朝から雨がひどかったので、あまり食べる物が見つからなかったのかもしれません。
ひなも2羽いて、ずっと食べていました。
ひな(右)に口移しで餌を与える親スズメ(カーテン越しのため不鮮明)
しこたま食べた後、土浴びをしていくスズメも。
今やうちのベランダはスズメのリゾート状態。
アゲハはしばらく見ていると飽きますが、スズメはずっと見ていられます。
のえる 様
今朝お問い合わせいただいた件の回答を送りましたが、エラーリターンしました。お手数をお掛けして申し訳ありませんが、Gmailを受信できるアドレスから再度お問い合わせください。
2020/6/23,2022/9/7
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