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【総括】クロアゲハの幼虫 見分け方 ツノの色 画像満載

クロアゲハ幼虫を育てようと思っていますか?「クロアゲハの幼虫はどこで見分けたらいいんだろう」とお考えかもしれません。

我が家では毎年クロアゲハを飼育していて、いろいろな発見がありました。この記事で幼虫の見分け方、育て方、見つけ方、その他の情報をまとめて書きますので、参考になさってください。画像満載です。

関連記事もご覧になれば、クロアゲハに関するほとんどの疑問は解けるしょう。

記事の概要
  • クロアゲハ幼虫の成長段階ごとの特徴
  • クロアゲハの幼虫と似ている他種幼虫との違い
  • クロアゲハの卵や幼虫の見つけ方、育て方
  • クロアゲハ幼虫の性格、毒性、寄生虫

クロアゲハ幼虫の見分け方

クロアゲハ幼虫の見分け方はいろいろあります。

生まれたては白っぽい

生まれたての幼虫は白っぽいです。

徐々に黒ずんできます。

1~2齢幼虫には突起2本

1~2齢幼虫には、頭部と尾部に目立つ突起が2本ずつあります。

左が1齢、右が2齢。

この突起は成長するにつれ、目立たなくなります。

3~4齢幼虫には光沢

3~4齢幼虫になると、光沢が出てきます

右が3齢、左が4齢。テカってますね。

黒い幼虫はここまで。

終齢幼虫は胸部が太い

ナミアゲハやキアゲハの幼虫は、

このとおり胸部と腹部の太さに極端な差はありません。

それに対してクロアゲハの幼虫は、

このとおり腹部に比べて胸部が太く、眼状紋(フェイクの眼)があるので頭でっかちに見えます。

ツノは濃いピンク色

ツノ(臭角)は濃いピンク色です。

アゲハチョウ他種の幼虫の臭角はほとんどがオレンジ色です。

幼虫は臭角を出すと体力を消耗しますので、むやみに突っつかないようにしましょう。

モンキアゲハとの違い

よく似ているモンキアゲハとの見分け方。

左がクロアゲハ、右がモンキアゲハの終齢幼虫。

どこで見分けられますか?

背中の黒い帯状の模様がつながっていればクロアゲハ、途切れていればモンキアゲハ

概ねそうですが、たまにクロアゲハでも途切れていることがあります

はっきりしてほしい。

若齢幼虫は一目瞭然というわけにはいきません。それでも、明確な違いがあります。

クロアゲハは黒っぽくてツヤがあるのに対し、モンキアゲハはまだらな茶色です。

さらに、レモンさんのツイートにあるとおり、モンキアゲハは4齢幼虫になると、黄色い斑が出てきます

蛹での見分け方はこちらの記事でご覧ください。

ナミアゲハとの違い

ナミアゲハとはあまり似ていませんが、若齢幼虫は見分けにくいかもしれません。

両者の比較はこちらの記事でご覧ください。

クロアゲハ幼虫の育て方その他

幼虫の食べ物と育て方

クロアゲハ幼虫の食べ物(食草)はミカン、レモン、山椒など、ミカン科植物です。

育て方はほかのアゲハチョウと何ら変わりません。

具体的な飼育方法はこちらの記事でご覧ください。

卵や幼虫の見つけ方

クロアゲハの卵や幼虫はどんな所で見つけられるか。

クロアゲハは翅が熱を吸収しやすいため、薄暗い所を好み、産卵も陽が当たらない葉っぱにすることが多いようです

なので、こんもりした木の陽が当たらなそうな葉っぱにいることが多いでしょう。

私見ですが、柑橘類の葉っぱにいることが多く、山椒の木では見かけません。

卵はオレンジ色で直径1.5mmほど

左はナミアゲハ、右はクロアゲハの卵。

ひと回り大きい。

幼虫の性格は温厚

クロアゲハの幼虫は温厚な性格で、おっとりしています。

葉っぱを食べている時に触りまくってもお構いなし。

注意)雑菌が付くので触り過ぎはよくないようです。この時は見識に欠けていました。

触り心地はぷにぷにです。

突っついても、すぐには臭角を出しません。

体を揺らして威嚇。

親切な警告? これも温厚な性格だからか。

申し訳ないけど、可愛い。

幼虫に毒は無い

クロアゲハの幼虫に毒はありません。

国内のアゲハチョウで毒があるのはジャコウアゲハだけです。

幼虫につく寄生虫

アゲハチョウの幼虫につく寄生虫はいろいろいますが、代表的なのはヤドリバエです。

我が家で育てた幼虫に限って言えば、これまでクロアゲハに寄生したのはヤドリバエしかいません。他のアゲハチョウは寄生バチにもやられています。

アゲハチョウの寄生虫に関しては、こちらの記事をご覧ください。

まとめ: クロアゲハの幼虫

以上、画像満載、クロアゲハの幼虫についていろいろ書きました。

記事のポイントは以下のとおりです。

  • 生まれたてのクロアゲハの幼虫は白っぽい
  • 1~2齢幼虫には頭部と尾部に目立つ突起が2本ずつある
  • 3~4齢幼虫には光沢がある
  • 終齢幼虫はアゲハチョウ他種の幼虫と比べると胸部が太い
  • クロアゲハの幼虫のツノ(臭角)は濃いピンク色
  • モンキアゲハの幼虫とは概ね背中の模様で区別できる
  • クロアゲハ幼虫の食べ物(食草)はミカン科植物
  • クロアゲハは薄暗い場所を好む
  • 卵はオレンジ色で直径1.5mm程度
  • クロアゲハの幼虫は温厚な性格
  • クロアゲハの幼虫に毒はない
  • クロアゲハの代表的な寄生虫はヤドリバエ

クロアゲハの一生はこちらの記事でご覧になれます。

2021/6/29,2024/3/11

コメント

  1. ぴかっと より:

    本日,終齢幼虫捕まえて調べたらこちらでクロアゲハと分かりました!

    感謝します〜

    • たむら船堀 たむら船堀 より:

      それはよかったです。ご丁寧に感謝のコメント、ありがとうございました。

    • のりりん より:

      毎年金柑の木にナミアゲハが産卵にくるのですが、今年はクロアゲハが産んで行ってくれました。
      昨年から天敵にやられて卵がどんどん消えるので、室内で卵の様子を見てたら昨日孵化しました。クロアゲハは初めてなのでドキドキしてますが、こちらのサイトで勉強させてもらいとても助かりましたー!
      ありがとうございます😊

      • たむら船堀 たむら船堀 より:

        それはよかったです。ご丁寧に感謝のコメントありがとうございました。
        昨日孵化したのであれば、短日処理をしないと寒い時期に羽化してしまいますね。短日処理は難しくないので、挑戦してみたらどうでしょうか。やり方は こちらの記事 に書いてあります。